発表会選曲中!
写真はハイドンが人生の多くの時間を過ごした、アイゼンシュタットで出会った子猫ちゃん。先生の好きそうなスポットとか言われながら、生徒たちとぱしゃぱしゃ写真撮りました。
すっかり初夏を通り越して、真夏な感じになってきた東京です。最近は5月から10月までが真夏って感じですね。半年間は夏なのか!うれしい。太陽がいっぱいで気分も上向きになります。
9月にピアノと室内楽の発表会を行うので、今はその曲決めを行っています。この前出演メンバーの確認のメールを配信したら、知らないお子さんの名前がいっぱいあった。とみなさん驚かれていましたが、そういえば前回の発表会が弦楽オーケストラでの発表会でしたので、そこにはまだ乗れない生徒ちゃんたちもいて、今回は初出場となる子が多いかもしれません。そういう子たちが7人くらいと、あとはこの発表会にもまだ入門したてで申し込みが間に合わなかったという生徒さんが数人います。
とにかく今いる小さい生徒さんたちのご父兄は、みなさん熱心です。レッスンもきっちり見学して、メモを取り、モバイルフォンで録音し、家で復習してくれます。見学できない場合はビデオをセットしてお出かけなさいます。
私には子どもはいませんが、私の姉や弟のところに子どもができた時に、母が「小さいうちは、どんなに大人が忙しくても、とにかくなんでも親がかりで一生懸命にならないとダメよ」とアドバイスしていましたが、まさに、一生懸命なご父兄たち。特にバイオリンって弾けるようになるまでに、とても時間と労力がかかる楽器です。よほどの才能を持った子じゃなければ、自分から練習したり、教えなくても弾けるようになんてならないものです。それだけに、コツコツやる楽しさとか、できないことに立ち向かう勇気とか、多忙な中でなんとか時間を捻出して練習して締切に間に合わせる力とか、こういった能力を身につけるための、具体的な体験をさせてあげられる習いごとじゃないかと思います。発表会もこういったことを育てるのに、是非活用していただきたいです。
出演部門は ピアノ独奏 ピアノ連弾 ピアノトリオ 弦楽トリオ 弦楽カルテット 弦楽二重奏 無伴奏などなどです。いつものようにみんなにインタビューして、知って曲がいい?とかどんな雰囲気の曲を弾きたいの?とか、情報をもらって、いくつかこちらから選曲して一緒に選んでいきます。今回のウィーン旅行で仕入れてきた楽譜も出番があってうれしいです。小さいのにバロックダンスの曲を選んだり、モーツアルトの初期のカルテットをものすごく気に入って弾いてる生徒ちゃんもいて、人の好みっておもしろいなあって思ってみています。
私の学部の卒論は「赤い鳥運動」についてだったのですが、赤い鳥運動は結局、大人のノスタルジーで、きっと子どもはこういう曲が好きだろうという想像でしかなく、実情はちがっていたのではという論文なんですが、(すごいざっくりまとめちゃいましたね)子どもだから、こういう曲が好きに違いない、知ってる曲じゃないと嫌だろうとか、そういう思い込みは本当にダメですね。発表会が終わったら、ブログにいつものようにまたプログラムを曲目だけ載せますね。是非生徒たちがどんな曲を選んだのか、楽しみにしていてください!生徒たちに、多様な素晴らしい芸術作品を提供できるように、私も楽譜収集これからも頑張りたいと思います。