合奏練習しながらバイオリンが上手になる方法
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東京は初夏の気候になって、少々暑いですが爽やかな毎日を過ごしています。お天気がいいというだけで、人の気持ちは上向きになりますね。ありがたいです。
合奏曲発表会のこと
8月の最後の日曜日に合奏曲だけの発表会を計画し、出演生徒さんは練習を頑張っています。よく合奏をやると音が荒れるから合奏の勉強はあまり薦めないという先生もいらっしゃると聞きますが、プロでもアマチュアでも合奏能力のない奏者はいつか苦労するだろうと思うので、初心者のうちから勉強させています。
余裕ありで、自分のエチュード、スケール、曲の課題を一切緩めないで合奏練習に取り組む生徒から、もう一年弱合奏に掛かりっきりになる生徒まで、いろいろなレベルでその生徒のペースでやってもらっています。
掛かりっきりになってる生徒は、教材が進まないとその合奏に出てくる技術ができないというレベルの生徒は、教材も若干進めます。4の指が出てくれば、この曲簡単にひけるのになということがあれば、バイオリンランドの「もうすぐ誕生日」を弾かせながらとか、そんな感じです。
なので今は
1)普通通りのレッスン 合奏練習前に少し合奏曲のレッスン
2)バイオリンランドの教材と合奏練習
3)スケール他基礎練と合奏練習
4)ひたすら合奏だけ
という感じです。ひたすら合奏だけやる場合も、ボウイング練習だけは見ます。ボウイングに20分位かかることもあるんですが、基礎が崩れていると結局曲もいい仕上がりにならないので。最近は譜読みが終わったので、かなりレッスンが楽になってきました。
合奏曲練習のコツ
合奏曲もあまりに自分の脳力とかけ離れた曲だと勉強も難しいのですが、それぞれ初級中級上級と分かれているので、そのあたりは大丈夫です。今は譜読みが終わり、その曲らしく弾くには、どうしたら良いかという点を主に勉強しているので、丁寧にレッスンができて楽しいです。
具体的には、この曲の軽快さを出すには、スピッカートを弓のこの辺でやるといいけど、どうしたら上手にできるか。弓の持ち方が影響していればその辺りを指示しますし、肘が使えていなかったら肘の高さを素早く変える様にとか。
音量調節ができない生徒には、弦楽器の音量調節のしくみを話して、ボウイングだけで小さい音から大きい音まで弾き分ける練習をしたり。合奏の曲を通じて、その生徒のできないことが見えてきて、教える側としてはとてもレッスンの組み立てがしやすいです。
おすすめ教材「耳を開く聴き取り術 コード編」
一人で弾けるのに、合奏になると全く音が取れなくなる生徒もいても、これはどうしたものかと考えあぐねた結果、樹原涼子先生の「耳を開く聴き取り術 コード編」をやらせてみました。ピアノ科の生徒用教材だと思うのですが、そのコードの判別が正確にできなくても、そのコードの響きの中で、コードの音を歌うということが合奏のいいトレーニングになっているようで、この教材を初めてから、三度が取れるようになったり、他の音の中で調和の保てる音程が探せたりするようになってきました。
音程が取れないもう一つの原因は、左手のフォームと指の置き方の型がうまく行っていないことがほとんどで、その指摘でたいがいは治ります。耳の問題とか音程自体のトレーニングが必要な生徒もいますが、そのあたりはソルフェージュや上記の聴き取り術でカバーできるようになってきました。最近、この方法でパガニーニまでいけるんじゃないかと思い、今更ながら、カプリスの練習の時に全部に指の型、全音全音半音型とか確認して、重音もそもそもはどんな型なのかを確認して、丁寧に譜読みしたら、かなり音程が短期間で取れるようになりました。
あとは、Facebookにも書きましたが、フォームを数点改善。この歳ながら自分の進歩が楽しいです。生徒にも、できてないところは、いちいち口うるさく指摘していますが、きっと嫌がられてるだろうな。(笑)
あと残すは5回の練習となりました。本番に楽しめるような、意味のある練習をさせていこうと思います。
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