ピアノ・室内楽発表会2014 レポート

発表会1

 

 

皆様連休中いかがお過ごしですか?ユリカバイオリンスクール@東京では、ピアノ・室内楽発表会を行いました。連休中にもかかわらず、たくさんの生徒さんが普段の成果を発表してくれました。子ども20演目大人  大人18演目  日を改めて曲目はお知らせしたいと思います。

今回はピアノの生徒さんに焦点を当ててまず企画。会場選びでこだわったのは良いピアノを弾かせてあげたい。というところです。いつか舞台のある大きな会場で演奏する日が来るかもしれませんが、そのステップとして、小さいな会場でまずきれいな音を響かせる。ということで、手頃な広さで、いいピアノをおいてあるということで、「ピアノパッサージュ」にお世話になりました。2週間くらい前には、会場入りさせて特別レッスンも受講させ、当日ももちろん弾かせて、ピアノと仲良くなってもらいました。ピアノ講師の豊永先生が、それはそれは大事に育ててくださっている5人の生徒が出演しました。ステージマナーもバッチリで、自分の手におえる曲をきっちりと、そして音楽的に演奏してくれました。

発表会2

本来はこういうピアノが展示してあります。

 

発表会3

Steinway & Sonsのピアノです。

 

発表会6

 

入り口は商店街の中にあります。スタッフの皆様もみんないい人達で、とても気持ちよく使わせていただきました。

ピアノの演奏だけではもったいないので、弦の生徒さんたちは室内楽を、ピアノの生徒さんもピアノトリオを演奏しました。チェロ演奏はチェロ科の佐藤千鶴子先生です。セカンドバイオリンは音楽学校を卒業しているご父兄が心よく担当してくださいました。本当にありがとうございました。生徒が最後にごあいさつしにうかがったら「私も楽しかったです」と言ってくださったそうで、とても喜んでいました。

発表会4

顔が写らないように、こんな感じで(笑)Facebookにも書きましたが、本当に今回は仕上げるまで大変でした。とにかく小さい子たちに二重奏させるのが難しかったです。データーと一緒にレッスンしているので、慣れているものの、たった二人で弾くということに戸惑っている様子でした。今月からバイオリンランドの樹原涼子先生の考案した「コードききとり」をビシバシやらせていこうと思います。でも、年齢が上がっていくに連れて、弦楽合奏もやっている子どもたちも多いので、「合わせることに戸惑う」という苦労はなくなるので、訓練なんだなあと思いました。全員が出来ないんだったら私の責任だけど、習ってる年数が上がればできているんだから、やはりトレーニングしかないということだと思います。

都内の小学生は本当に忙しいです。習い事はバイオリンとピアノだけにしてよ〜といいたいところですが(笑)、都内ではそうもいかない風潮なのでしょう。中学受験も殆どの子がします。そういう中で、いかに上手に時間を使って音楽と取り組ませるか。これは永遠の課題だと思うのですが、本当にお父さんお母さん方が、不屈の精神でサポートがんばってくださいました。私の母がよく「子どもの自立までは、とにかくなんでも親がかりにならないと育たない。まず親が必死にならないと。」と子どものいる姉や弟はしょっちゅう言われているみたいですが(笑)、本当に親がどれだけ音楽が好きになってほしいと思っているかなんだなと思いました。それはただガミガミといういうだけでもないし、嫌な顔されるからって放ったらかしにすることでもなく、上手な距離を保ちつつ、どれだけ子育てを大事に思っているのかが分かる、親のサポートの厚い発表会だったということを、是非お伝えしたいと思います。

大人の生徒さんは、皆さんアンサンブルに慣れているので、子どものような指導上の苦労はありませんが、やはり本番に力を発揮させるのをどうするか。あと、力量をよく見極めて選曲するというのが私の課題だと思います。これからとにかく毎月集まって、なんでもいいので自分の勉強中の曲を披露するという会を企画したいと思います。場慣れです。もうなんてったってそれだと思います。子どもから始めた人も大人から始めた人も、みんな緊張したと言っていたので、慣れさせようと思います。集まって演奏して飲みに行けばまた楽しみも増えますし。(笑)

うちの大人の生徒さんは、本当に音楽に対して誠実だと思います。練習の量もそうですし、普段音楽を聴く量もそうですし、曲を選ぶときの姿勢も、ちゃんと音楽表現できるところまでできそうな曲をご自分で選ばれます。リハーサルも3回やったら3回とも来た人もいました。誠実であるということは、才能の一つだと思うので、これからも是非いいところをどんどん伸ばしていきたいと思います。

バロック以前の曲に始まって、バッハリュリヘンデルなどのバロック、MozartやPleyelハイドンなどの古典派、グリーグ、メンデルスゾーンなどのロマン派、すぎやまこういちや樹原涼子などの近現代までが揃った今回のプログラムですが、アマチュアだからって妥協させないで、その時代に合うような弾き方を模索して指導しました。ちょっと恐ろしいですが、これから録音を聴き直して、今後の指導の参考にしていこうと思います。私も結局33曲演奏におつきあいをしました。もっともっと生徒とともに上手になりたいと思います。いくつになっても、人間って探究心をもって研究をやめなければ上手になるんだと思います。昔の自分より上手になったり、向上したり、感じられなかったものが感じられるようになったら、ほんのちょっとだけど、人生がハッピーになります。幸せって、そんなものじゃないかと思います。私がもし、他人ばかりが気になって、どうせ才能ないしねと思って音大卒業とともに音楽をやめていたら、今の幸せはありません。生前の父に「私音楽向いてないような気がする」とまじめに相談したら、父は「その人間に向いてるか向いてないかなんて、棺桶に入るまでわからん。」と言っていました。今はその言葉の意味が少しだけわかります。これからも幸せになるために、ほんのちょっとずつだけど前進していこうと思っています。生徒の皆様も、是非以前の自分よりできるようになったことを探して、自分をたくさん褒めてあげてくださいね。まだまだ発表会レポート続きます。

 

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