『耳を開く聴きとり術 コード編』実践編セミナーへ行ってきました。
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今日の東京は日差しが強くて、私の中では「夏」にカテゴライズしたい日でした。夏いいですね!九州の人間なので日差しが強くなるとワクワクしてきます。さてそんな夏の一日、銀座ヤマハまでお勉強に行ってきました。お勉強と言ってもなんというか、大人のお勉強なのでワクワクです。子どものお勉強はテスト勉強みたいな、覚えて点を取るお勉強、大人のお勉強は、テストの点数は一切気にしなくていいんです。興味のあることを、そうだったんだ!って解決していくような楽しさがあります。
今日は、写真の『耳を開く聴きとり術 コード編』を中心に、著者の樹原涼子先生がその実践の仕方を具体的に提示して下さり、後半のドミナントモーションの方は、どういう曲のどの部分に使われているかというのを解説してくださいました。ものすごく具体的で、そうかこの部分のここがこの進行なんだと耳と心でしっかり経験することができました。
ちょうど今、生徒たちの音程をどうやって身につけさせようかと悩んでいたところで、自分のお師匠様にも相談したら、全く同じやり方を提案されました。知ってる歌のこの部分の音程とこの音程は同じものなんだという体験をさせなさいというものですが、コードも同じようにしていけばいいんだなあと、ちょっといやいや、ものすごく感動しました。この聞きとり術で、とにかくコードとドミナント・モーションを楽しく体験し、曲の中であ、あの時のあれと一緒だって、結びついていく日が来るんでしょうね。特に旋律楽器のバイオリンは、まずたくさんコードに触れて仲良くなっていくことが先決かもしれません。コードを演奏するには、無伴奏の曲があるくらいなので、不可能ではなく、一人で出来ないこともないですけど、とても難しいです。誰かと力を合わせてコードをつくり上げるしかないのですが、ピアノを聴くことだったらできますよね。
ドミナントモーションは初体験でしたが、いろいろな響きがあるんだ。あ、これも、それもドミナントモーションだったんだという体験ができて、楽しかったです。
以前カルミニョーラが、日本の音大生にモーツアルトのバイオリンコンチェルトを公開レッスンするというのを聴きに行ったことがあるのですが、ものすごく上手で、一つ一つのフレーズも活き活きとしてて、でも、どこか不自然な感じがするなあと僭越ながら聴いていたら、カルミニョーラがその学生さんのフレーズの短さを指摘していました。きっと骨格を感じれば、長いフレーズ感が出てくるんだと思うのですが、一つ一つの音形に目に行きすぎてしまっていて、不自然だったんだろうなとその時思いました。
この学生さんに限らず、もちろん私も、ついどんな骨格になってるか見逃してしまうのですが、このドミナントモーションが見抜ける力ができたら、きっと演奏が劇的に変われるのではないかと思いました。
もうすぐ合奏の練習を再開するので、その前に生徒たちにコードの聞きとりの体験や、コードが動いている感覚を体験させたいなと思います。うちには心強いコードを限りなく美しく弾いてくれるピアノ科の先生がいますので、是非是非なにか企画したいと思います。生徒の皆様お楽しみに!
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