練習曲は必要なのか?についての考察

◯使用している練習教材
春募集始まっていますね。なぜ、春にみんな新しいことを始めたくなるのか?秋じゃだめなのか?夏でもいいじゃん。と思うのですが、毎年、すごい勢いで春に集中します。これ、毎月バラけてくれたら、私楽なのに・・。笑
そして、弊教室、少し変わった教室ですので、ブログで教室の様子をお伝えしたいと思います。
グレーラー先生のご著書に「バイオリンはやさしく 音楽はむずかしい」という名著があるのですが、まさにその精神でがんばっております。難しい楽器バイオリンを、いかにやさしく感じさせて弾かせるか。そして、音楽って深くて難しいねと思っていただけてたら、もう、私のレッスンは大成功ということになります。
難しいことを、難しぶって教えて、いっぱい苦労して練習してないと、それは努力じゃないという、修行精神が皆さんお有りかと思いますが、できれば、楽器を弾くところはさらっとできるようになって、音楽の追求に時間と労力を使いたいですよね。私の理想です。
そして、やさしくステップアップしていける教材「バイオリンランド」を使っています。バイオリンランドさえ難しい年齢の生徒さんには、私が勝手に「プレバイオリンランド」とコース名をつけて、併用教材を手書きで作ってお渡ししています。
バイオリンランドは3巻まであり、3巻がおわると、ポジション移動を習得できるという教材です。その間、音階のしくみを勉強するところはありますが、いわゆる「練習曲」のような曲はそれほどなく、すべてきれいな曲として完結しています。
なので、本人たちは、いつのまにかデタシェのスケールとか、スピッカートとか勉強しているのですが、練習しました!って感覚はなく、進んでいきます。
◯バイオリンランド併用教材
運動神経や頭脳に違いがあるように、バイオリンを習っていても、どの子も能力は千差万別です。
なので、毎週のバイオリンランドの宿題で精一杯という生徒さんは、それだけ頑張ってもらいますし、やる気もあるし、練習もしてきてくれるし、上手になりたいって思ってるんだなと感じられたら、他の教材も併用します。本人にはっきりきくこともありますし、「宿題多い?もう少し頑張れる?」など。付き添いのお母様お父様と連携して、お家での様子を聞いたりしながら、考えています。他に習い事が多い子も、バイオリンは2番手、3番手の習い事という子もいますので、その場合も考慮します。
私からしたら、バイオリンをプライオリティ1番でお願いします。と思うのですが、まあ、本人の志向性もあるわけですし、ある程度、2番手3番手は仕方ないなと思っています。プライオリティ1番だったら、確実に上手にしますよ!笑)部活動でオーケストラに入ったら、たいていコンマスかパートトップに座ってくれます。英国王立音楽検定でも、辻クラス、釜野クラスとも、優秀な成績を収めています。辻クラスの生徒は、以前優秀な生徒さんの代表で、コンサートに出演させていただきました。
音階の仕組みが過ぎたあたりで、音階教本の併用(小野アンナ音階教本、山岡耕筰最新音階経本、セブシックなど)、練習曲だと、マザス、アダムカース、ダンクラ、ドント、サスマンズハウス、ローデ、フィオリロ、重音はオシャールダブル1などを併用しています。
カイザー、クロイツェルが定番ですが、まずは練習してもらえるかというのが大事なので、弾いてて楽しい曲、きれいな曲を、生徒と一緒に選びます。
練習曲をやると、演奏する体力、集中力、表現力は確実につきます。やはり練習曲というのは、大事なんだなと思います。音階は、やはり音程、ボウイングを矯正するのに、とても大事な教材だと思っています。
◯練習曲がない場合
では、練習曲がないとうまくならないか?というと、そんなこともありません。
それは、曲をやりながら練習曲でやっているようなことをやらせて、フォローしています。
1)ポジション移動:曲の中で、外しやすいところは、中間音を説明して、それをピンポイントで取る練習をしていきます。3回成功するまでやりなさい。という感じです。家に帰ってやれっていって、やってくれる子もいるんでしょうが、自分自身がそういう豆な性格じゃないので、笑)この場でやろうと言ってやらせます。数分でできますから。つまらない練習こそ、私の目の前でやらせます。セブシック先生も、生徒を信用してなかったそうで、それであんな練習曲集ができあがったそうです。笑
2)移弦が難しいパッセージ:セブシック作品1の11番に移弦に特化した練習がありますが、ちょっと込み入った移弦のパターンなどは、その場で取り出してやらせます。右だけやって、音名いいながらやってなどです。これが、練習曲の代わりです。
3)歌い方:マザスの一番やクロイツェルの1番は、歌う練習ですよね。これも、曲の中で弓のスピードの変え方など、取り出してやります。
どんな曲でも、必ずなにか技術的に習得できるパッセージが含まれているものです。宿題が多すぎても、ただこなすだけになるので、この子は少なめがいいな。とか、宿題の数が多いほうが、この子は伸びるなとか、やはりタイプがあるかと思います。大人の生徒さんも、まず今は数こなせよ。という場面や、本番で弾くんだからある程度要求するよってシーンと、メリハリを付けています。
そういうわけで、練習曲はあってもなくても、私は確実に技術はつくと思います。ただし、練習に特化したものをやっていると、曲でそれほど技術的なところで、時間をかけなくてもいいという良さももちろんあります。
人間て、気持ちが大事じゃないですか。これやって、これやって、こうやるとうまくなるのになって分かっていても、気持ちが向かわないのでは、仕方がないです。
私運動が大嫌いなんですが、ここ一週間くらい毎朝、ラジオ体操をやっています。これは短いのがいいですよね。3分です。でも、全身色んなところを動かして、総合的に運動できて、毎日「あ、昨日よりは曲がるようになったな」とか、楽しみながらやっています。ついに、今日夫も始めました。笑)楽しそうにやってた、私の成果です!
親子でバイオリン始める方も増えました。もし、ご両親も始めるのでしたら、ぜひ楽しみながらやってください。楽しいと思えることが、一番上達しますよ。そして、長続きします。
曲はどんなものをやっているか、また日を改めて。今日は長くなったのでこのくらいにいたします。
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