合奏発表会曲 譜読み中
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日に日に冬らしくなっていく東京です。教室は、来年2月の合奏発表顔初練習に向けて、新曲を譜読みしています。全ノリの生徒は6曲、少ない生徒は2曲くらいということで、大量な譜読みを次から次へとこなしているところです。
楽譜を読むのも慣れみたいなものがあるので、ある程度量をこなすのも大事かなと思っています。もちろんなんとなく耳から覚えて弾く「なんちゃって譜読み」じゃ応用が効きませんが、合奏発表会を何回もこなしてきた年数の長い生徒の譜読みの方が、やはり捗るので、少しずつ力が付いてるんだなと嬉しく思っています。そもそも合奏のパート譜、CD聴いても覚えられないですよね。特にセカンドとかビオラとか。(笑)
私も合奏発表会は5回目の取り組みなので、だいぶ要領がつかめてきました。毎回50人の譜読みを手伝っているとして、4回経験したので、およそ延べ200人の譜読みを手伝ってきたことになります。なるだけ要領よく。そして今回は合奏の譜読みの中で、基礎的な技術や、普段身につけてもらいたいなと思っている技術なども織り交ぜで教えていこうと思っています。
1)曲の構成を少しずつ説明する。
まずは長い曲の場合、前と同じフレーズが出てきたら言及する。何小節目と同じところだね。と一言添えると勘のいい生徒さんだったら、前の注意を思い出して同じように弾き始めます。例えば、2小節目はシンコペーションを感じて、長めに弾いてねとか、5小節目はスピッカートでみんなで統一しようねとか。消えていくように弾こうとか。そういうことです。そういう注意が全部省略できますよね。そして、長い曲は、ほらここは前にも出てきたねとか、あとはエンディングだよとか説明すると、終わりが見えて勇気が湧いてきますよね。ここはこことここまで一緒だから、もうできたも同然!とか、そういう勇気づけをしながら、長い譜読みを乗り切らせます。
2テクニック上のコツも教えていく。
写真がせっかくあるので、写真1より。セカンドバイオリンの指の取り方は、一音目のフィスを5度ずらすと2音目はすぐ弾けるのですが、それの繰り返しなんですよね。そういうことも説明して、左手の形も直してあげます。この5度がうまく取れるようにどうしたらいいかというのも教えます。テクニックはカイザーを弾かないと身につかないわけじゃないんですよね。あとは、リターンダウンをうまく弾く方法とか。弓先に神経を行き渡らせて、背中で弓を回すとか、ダウンを弾く速さと戻す速さが同じじゃ、弾くのが遅れてしますとか、そういうコツのようなものをどんどん教えていきます。
3きちんと意味がわかって弾かせる
適当に私が耳元で歌ってあげて覚えこませて弾かせるというのはしません。一見それが早そうなんですけどね。セカンド以下のこういうリズムが面倒なところは、リズム読みさせてから弾かせています。「たんうたうんたん たううたうんたん」とかそんな感じです。手はメトロノームを刻ませます。そうすると、指揮棒を見ながら裏に入るというのができるようになります。それは2泊目の裏だってわかってるわけですから。こういうところを面倒臭がらずに、(私が)やらせれば、いいものが出来上がっていくんじゃないかと思います。
4最初に曲想もつけてしまう。
合奏に持ち込んでから曲想つけようとしても、なかなか全体への注意になってしまうので、一人ひとりに行き渡らないんですよね。そこで、今回は最初から音楽的な色もつけてしまっています。合奏では、他とのアンサンブルとの掛け合いや、しくみを確認するという場になればいいかなと思います。この1楽章はとてもわかりやすく、3つのキャラクターの違うテーマが3種入っています。それをつないだり、イントロダクションとして演奏されるのが、写真2や1です。この3つをどう弾き分けるかというのも、サラッと説明しています。
合奏に参加させたら、バイオリンも上手になったというのが本来の合奏だと思います。大量の音符を無意味に弾かせたら、それはバイオリンが下手になる合奏の参加のさせ方だと思うので、注意しながら合奏が個人の技量にもプラスになるように参加させていきたいです。
公式練習一回目は2月ですが、その前に合宿があります。全員は参加しませんが、参加メンバーだけでも1楽章は練習してこようと思っています。
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