ピアノ科の秘密〜カウンセリングレッスン〜

 

みなさんこんにちは!ユリカミュージックスクール ピアノ科・ソルフェージュ科担当教師の豊永泰子です。

世間はゴールデンウィークですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。私はいつも通り仕事をしつつも、毎年恒例5/3~5の三日間ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのコンサートを聴きに行きます。1公演45分位の短いプログラムを聴き、ネオ屋台でハーブチキンを食べ、またコンサートを聴き、ネオ屋台でモヒートを飲み、またコンサートを聴いてアメリカンワッフルを食べて……と、まったく食べてるんだか聴いてるんだか何しに行っているのかわからない状態ですが、だって楽しいんだもん。フォル・ジュルネでなくては聴けない珍しい挑戦的・実験的なプログラムもあるので、ぜひ皆さんも足を向けてみてください。

さて、今日はピアノ科レッスンの一風景について書いてみたいと思います。

カウンセリングレッスン

はて、ピアノのレッスンでカウンセリング?
レッスン中にお悩み相談を受けているわけではありません。この音楽をその音楽らしく演奏するには何をどうしたら良いのか、生徒と一緒に考えていくレッスンのことです。

指使いは?フレージングは?アーティキュレーションは?スタッカートの切り方で印象が変わるね!クレッシェンドの直後に来る「p」は何を意味しているのだろう?フェルマータはどのくらいの長さに伸ばそうか。作曲家が「何となく」という感覚を持って曲を書き発表することなど有り得ません。推敲に推敲を重ね、音符や休符、楽語ひとつひとつに吟味を重ねて世に送り出し、100年単位の時に磨かれて生き残ってきた音楽たち。

作曲家が渾身の思いを込めて残してくれた楽譜は私達に対する「遺書」であり「ミステリー小説」のようにも感じます。いくつもの伏線が張り巡らされ、回収しながらエンディングに向かい、フィニッシュは確信をもって迎え、演奏終了後は弾き手も聴き手もカタルシスを得る。そのような演奏をするためには、ただ書かれている音符を正しく指でなぞるだけではだめなのです。

そして、教師が生徒に一方的に強制するような指導ではとうてい自分の頭で考え、心に感じた違和感や高揚感を見逃さない感性を持つことはできません。レッスンはせいぜい1週間に1日、40分~1時間ほど。残りの週6日間を機械的な練習に終始させないためにも、教師からのするどい(めんどくさい)ツッコミは続くのでありました。

※カウンセリングレッスンという言葉を作ったのはピアノランドメソッドの樹原涼子先生です。
樹原涼子先生のページ


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