第3回 ピアノ・室内楽発表会 終了

◯昨年延期の発表会

お教室の行事、ほぼすべて昨年は中止延期となりました。昨年やるはずだった、ピアノ科の生徒さんと弦楽器の生徒さんたちは室内楽の発表会を、2021年の今年、やっと開催できました。

本当は、この連休にあるはずだったたくさんのイベントを、やむを得ず中止にされた方もたくさんいらしたと思います。心よりお見舞い申し上げます。一年経っても、似たような状況というか、ますます悪くなっていて本当に気が滅入りますね。皆様の心が少しでも健やかでありますように。


◯会場

何度となく発表会の話は書いていますが、最近このブログをお読みになるようになった方のために。弊教室では、3種類の発表会を開催しています。

1)それぞれの専攻コースの独奏の発表会。2)弦楽オーケストラの発表会。そして3)今回の室内楽の発表会。

今回の室内楽の発表会は、ピアノ科の生徒さんにも楽しんでもらえるように、ピアノにこだわって会場を探すことにしています。独奏のときは、なるべく舞台のついた会場を借りるように、弦楽オケストラは大ホールをお借りするようにしています。

今回は、スタインウェイをお借りしました。ピアノパッサージュさんの会場なので、ピアノの調律はばっちりで、しかも前日までにしてくださるので、レンタル時間には含まれていないのが、すごい大サービスです!普通は調律はその時間内でお願いしないといけないので、調律だけで2時間はレンタル代金が加算されてしまいます。

うちのベヒシュタインも、ここで購入しました!たくさん並んでいるので、試弾も楽しいです。ピアノ購入をお考えの生徒さんはぜひ!毎日良いピアノの音が聞こえてくると、人生が薔薇色になります。

◯毎年スタイルが変わります

音楽をやってる楽しさの一つに、アンサンブルがあると思います。私は弦楽オーケストラが一番好きです。趣味と勉強を兼ねて、今でもアマチュアの弦楽オーケストラに所属しているくらいです。

自分にとって、音楽が人生にかけがえのない存在になったのは、10代でユースオーケストラに所属していたのが大きいと思います。なので、生徒たちにもそういう楽しい思いができるように、教育していけたらいいなという思いがあります。

なので、レッスンでは、初見や譜読みが速くできるとか、人の音を聴いて合わせるとか、ハーモニーを作れる耳を持つとか、そういうことに時間を割いています。コンクールに出るとか、大コンチェルトをらくらく弾きこなすとか、パガニーニが得意とか、そういう生徒は少ないですが、時間は限られているわけですし、何を大事にしていくかは教室によって様々ですので、そこに合う生徒さんたちが入会していらっしゃいます。

最初は、独奏の発表会の終わりに弦楽合奏を発表するというスタイルでしたが、そのうち、曲も長く難しくなってきて、これは片手間にどちらもできないなと思い、2つに別れました。

その後、オーケストラの基本は室内楽なんだな。まずは4人できちんと合わせられなければ、オーケストラで合うことはないんだなということに気が付き、室内楽の発表会を別に行うことにしました。

◯どんな曲を演奏?

室内楽発表会を始める頃は、曲も地味なことが多いですし、子どもたちにはどうかな?とも思っていたのですが、初心者用の室内楽の楽譜って、世界にはたくさんあるんですね。そもそも、大作曲家でも、もとはアマチュアが楽しんでくれたらいいなということで、書いた曲もたくさんあります。

この前お亡くなりになった、イギリスのシイラ・ネルソン氏の楽譜には、よくお世話になっています。今回は、モーツァルトの初期を弾いている生徒さんが多かったです。その他にも、ハイドンの初期もすごくいいですし、シューベルト、ベートーベンの初期まで挑戦できました。有名なメロディーをカルテットに編曲してあるショット版の楽譜のジョン・ケンバーのシリーズも人気があります。今回はエルガーの「愛のあいさつ」のアレンジを小さい生徒さんが弾きました。

今回は、バロックバイオリンでトリオ・ソナタもありました。モダンでバロックを弾く生徒さんもいらっしゃいました。

ピアノ科生徒さんたちは、バイオリンの釜野先生と二重奏をしたり、チェロの千鶴子先生と二重奏をしたり。

ベートーベンのビオラとチェロの二重奏や、ベリオのバイオリン二重奏も挑戦しました。バイオリンランドはもちろん、少し進んできた生徒さんたちは、童謡やよく知られている曲のメロディーを二重奏にしたものまで、みんな好きな曲を選んで演奏しました。

とにかく、誰かと、データーでもいいので、何かとアンサンブルをするというのが会の趣旨です。

もし、生徒さんに許可をいただけたら、プログラムをお名前を消していつかアップさせていただきます。

◯発表会を終えて

この様な状況で発表会を安全に行うにはどうしたらいいかな?と何ヶ月も考え抜いきました。

まず、会場は公立が運営するホールは、前回の非常事態宣言時に、閉鎖されてお借りできない状況もあったので、なにかあったときのために、借りないようにしました。

あとは、どんなスタイルにするかですが、生徒さんのご希望をお聞きして、貸し切りで家族だけ、本当にひとりだけ、5人まで一緒になど、グループを分けました。14部までできました。コロナに関わらず、ひとりだけの発表会もいいかもしれませんね。コロナがおさまってもやってみようと思います。

部の間に15分休憩をつくり、換気、調弦、準備、消毒など行いました。45演目しかないのに、10時30分のリハから午後7時30分ころまでかかってしまいました。一方生徒さんたちは、自分の部だけにしかいないので、あっという間に来て、あっという間に帰宅。なんだか、物足りなかったのではと思います。もちろん、最大の楽しみ、懇親会もありません。なんと寂しい・・・。

一年発表会を開催していなかったし、ホームコンサートもなかったので、久しぶりの本番。しかも、先生との合わせも一回きり。ずっとリモートレッスン中心の生徒さんもいる中、そしてなんといっても、マスクしたままの本番ですよ。みんな頑張っていたと思います。

ベテラン勢が、ここは緊張したら弾けなくなるかもとか、入れなくなるかもとか、数えられなくなるかもなどなど、練習の段階でいろんな対策をしていて、さすがだなと思いました。緊張したら、呼吸!とか、みんな自分の対策があって、すばらしかったです。これこそが経験のなせる技ですね。

あと、曲選び。ギリギリの実力で、ギリギリの曲を弾いていたら、自分も聴く方も楽しめないですよね。どのくらいのレベルに挑戦するのかというのも、とてもよく把握していて、良かったです。

発表会が初めての生徒たちが、今回はがんばっていました。曲も私が勧めた通りのレベルのもので、無理せずに挑戦。それでも、もっと気楽に弾けると思っていたのに・・・とおっしゃっていましたが、本番ではまとめてありました。

子どもたちが、みんな達成感を持って終われたのは、とても良かったと思います。この期日までに、どういうふうに練習計画を立てて、どの程度の完成度に持っていけばいいのか。そういう事も含めて勉強だと思います。途中で延期もあり、他の曲を入れたりしながら、ペース配分が難しかったと思います。

昨日一日レッスンしましたが、ある一定の期間でも、バイオリン優先順位一番でがんばるので、上手になっていました。

発表会は偉大ですね。講師の皆様も、長丁場お疲れさまでした!あたたかいご助力心より感謝です。

対策をもっともっと考えて、こんな状況でもたくさん本番を作ってあげたいです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした!

 

 

 

 

 

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