先生がふたりになった理由
◯思い立った理由
2018年より釜野講師に教室バイオリン科の講師をお願いしています。最初3人から始まった日曜日釜野クラスですが、そのうち、教室生徒さんのご親戚をご紹介いただき、火曜日は出張レッスンもすることになり、週2日の勤務になりました。
10月より、日曜日は7人受け持ってもらうことになり、火曜日もお二人になり、9名の生徒さんをお願いします。
そもそも、もうひとり先生お願いしようかなと思ったのが、問い合わせが来る人来る人、土日希望が多かったこと。20年くらい前だと、平日は昼間夕方は、子どもたちの時間、平日夜と土日は、大人の時間という棲み分けが出来ていたのですが、小さい生徒さんもご両親とも働いているので、土日希望、大人の生徒さんも土日希望。ついに、だんだん大きくなっていく中高生も土日希望。にっちもさっちもいかなくなってきたのが、2018年あたり。
前回の弦楽オーケストラの発表会では、就学前児童さんはゼロという状況になりました。一時期は、新しい小さい生徒さんもたくさんいて、最初に「バイオリンランドクラス」を作って、何曲か演奏できたりしていたのですが、少ないとそういうことも難しくなってきました。
スクールと名前がついている以上は、やはり、同じくらいの世代のお友達がいっぱいいて、なかよしのお友達と切磋琢磨して、がんばっていくという「理想郷」こそが、私の思い描いている「スクール」なのです。
どの世代もまんべんなくいるし、世代を超えて、同じ頃にスタートした仲間がいるというスクールの雰囲気を継承するためにも、思い切って先生をお願いすることにしました。
なんというか、教室を大きくして、大手さんなんかに負けないぞとか、そういう野心はないんです。笑)先生をお願いして、その先生のレッスンの質がイマイチで、教室の問い合わせが少なくなるというリスクもあるわけですし、誰に来てもらうか、数ヶ月かなり悩みました。公募とかも考えましたが、これまで数百人の生徒と面接しているから、一発でその人がお付き合いしていい人かどうかは、なんとなくはこの歳になるとわかります。それでもですねえ。一回で判断するのは難しいだろうなあと思いました。
そして、師匠からも「すごく上手だし、いい子だから、なにか仕事があれば紹介してあげてね」と言われていた、「釜野さん」を思いつきました。(当時はまだ知り合いの釜野「さん」)じつは、夕張メロンオケで、ビバルディーの四季のソリストとして参加なさっていて、私はヴィオラで合奏団で参加しました。少しお話したこともありますし、本番もご一緒しましたので、演奏の実力はわかっています。
教室オーケストラの発表会にも、室内楽発表会にもお手伝いいただきました。そして、第一回ヨーロッパ修学旅行にも、もちろん自費で参加してくれたので、何より生徒とすでに顔見知りですし、私としても人柄もよくわかっているので、彼女しかいないよねということで、来てもらうことにしました。
教えるのに、「人柄」って、とても大事です。特に、小さい生徒たちは、毎週毎週定期的に会う大人なわけですし、生きる手本になるような人じゃなければと思います。
◯きてもらって、良かったこと
これは、もう数え切れないほどあるのですが、教室的には「小さい生徒さんの増加」です。現在、未就学児童さんと小学校一年生合わせて10名在籍中です。バランスがとれて来ました。
釜野講師自身も、コンクールに出演したりしているので、大人の上級の生徒さんを教えるのもとても上手です。大人で復帰して、より深くバイオリンを学んでいるという生徒さんも増えました。大人で超上級と私が思っている生徒さんも、6名在籍中ですが、そのうちお一人釜野講師の生徒さんです。
ご本人に関して言うと、一般企業にお勤めの時期もあったので、事務的なことやパソコン関係がとてもお上手です。メールの返信、LINEの返信も速い!教室講師ってその他雑務もたくさんあるのですが、全て完璧です。ビジネスパーソンとして、何か私から注意を受けるということは皆無です。おかげで、私がかなり楽をさせてもらっています。
◯釜野先生ってどんな人?
教えることに関しては、私からの話を素直に聞いてくれるところが、本当にありがたいです。学校教員でも、クラス崩壊が起きるのは、意外と中堅のベテランの先生だったことも多いそうですが、それは、たぶん自分の以前上手く行ったやり方を変えられなくて、起きることもあるとか。それを聞いていたので、まっさらな人がいいなというのがありました。
「教室のやり方」ではなく、「自分のずっとやってきたやり方」をどうしても貫き通したいという先生だったら、たぶん弊教室では難しかったろうなと思います。
教材も特殊で、自分は使ってこなかった教材だったり、発表会のやり方だったり、教え方だったり、すべて研修でやったことを活かしながら、やってくれています。私の生徒さんも数人、釜野クラスへ日程的に移動した方もいるのですが、今でもちゃんと続いていて、レッスンに満足してくださっています。
生徒のカルテも共有しているのですが、困ってることがあると、すぐにこちらも声をかけるようにしていますし、釜野講師からも、相談があります。意外と先生になってできないのが、「困ったときの相談」なんです。自分が教員として無能と思われてしまうのではないかなどという、いらぬプライドが邪魔して、問題が大きくなってから露呈というのが、よくあることかと思うのですが、今の所そういうこともありません。困ったことがない教員より、困ったときに相談してくれる教員のほうが、数百倍素晴らしいと思います。
学ぶ意欲が今でも旺盛で、私のブログはもちろん全部チェックしていますし、今でもレッスンに通っているそうですし、延期になった第2回修学旅行では、参加表明もしていました。生徒へ向けてやっている、「オンラインレクチャー」も全部出席しています。生徒に向けてと言っていますが、講師の阿部先生のお知り合いでプロの演奏家さんも、こっそり(?)聴きに来てくださっているくらいの、高いレベルの音楽史です。好奇心旺盛で、なんとバロックバイオリンも最近購入してはじめました。
うちに入りたての頃に「どうやったら、先生の生徒さんのように、音楽好きになるんでしょうか」という質問を、釜野講師が私にしてくれたことがあります。その時、なんて答えたかもう忘れてしまいましたが、「その曲にまつわる音楽の話をするようにしている」とか、何か数点自分が思っていることを答えた様に記憶しています。きっと、「生徒が音楽が好きになってくれるために」一所懸命に、今でも勉強してくれているんだと思います。
「ブログに釜野先生のこと書くけど、セールスポイント自分でなんだと思いますか?」って聞いたら、「無駄な練習をさせないこと」と答えていました。分析して練習させるというのが、釜野講師の得意技です。うちに来てくれた以上は、是非「演奏も大好きだけど、教えることも大好き」になってくれたらいいなと思っています。きっと、そうなってくれていると思います。
さて、こんな釜野講師の現在空いているお時間は、日曜日午後3時50分以降です。あと若干名の募集となります。お問い合わせ、お待ちしています。
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体験レッスン受付中。
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