第5回あんさんぶるえこー発表会(3)

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私自身がバイオリンに夢中になったのは、学生の頃の先生の乗せ上手ほめ上手、そして教え方も人格的にも素晴らしく、心から尊敬できたということが大きかったと思います。もし音大時代に、尊敬できる先生に会えなかったら私の人生はまた違ったものになったと思います。高校生の時に受験のためについたのですが、もう会ったその日から大好きになり、この先生に教えてもらうためにも、絶対に絶対に武蔵野音大にビリからでもいいから受からないと!と思いました。演奏が上手なだけで教えることが全然できない先生とか、人格的にそれはどうなの?って思う音楽家と出会っていたら、今の人生はなかったかな。

 

そしてもう一つは、合奏するチャンスに出会えたことだと思います。先輩に連れて行かれて、東京ユースでどっぷり4年間過ごしたことも大きかったです。もう少し若い世代が中心の老舗、「ジュニアオケ」もその頃ありましたが、そちらも芸大桐朋にバンバン受かるような子やコンクールに入賞するような子たちが在籍しているオケで、全然運営も別で、私の入っていたユースは芸大桐朋その他音大普通大学、普通高校のいろんな子たちが在籍しているオケでした。当時音大生だったメンバーは、メジャーデビューして今でも大活躍している人がいますし、もちろん普通大学の学生さんたちは、その後普通に会社に勤め、アマチュアの音楽家になっていくのですが、音楽を愛する気持ちに音楽大学も普通大学の学生も違いはないんだなというのも学んだ時期でもあります。

その頃の体験が、今教える立場になって、自分の生徒たちがアマチュアで生きていくから、これくらいでいいやって思っちゃダメなんだという価値観を作ってるんじゃないかと思います。なので、生徒にはつい口うるさくなってしまうのですが、合奏を生徒にも是非是非体験させたい、そして体験したら好きになってもらいたいと願ってこの企画をやっています。バイオリン好きになってくれればいいんです。プロにさせる気はないんですってよく言うじゃないですか。たぶん、マイペースでやらせたいって意味だと思うんですが、本当に好きにさせるってただ事じゃないんですよ。暇つぶしにバイオリンくらいじゃ、好きにならないですから。その時その時一生懸命取り組むから、楽しくなるんです。

 

生徒たちに、なんか感想あったら送ってねって言ったら送られてきました。

今まで経験した合奏の中で一番楽しかったです。 練習から本番まで、合奏の中での新しい経験がどんどん増えて それが心地よくさらに個人練習をして。。。という好循環を作りました。 私なりに「何が違ったのだろう。。。。」と考えてみました。 一番最初に合奏に参加したときは「夢にまでみた合奏ができる幸せいっぱい」ということで、その「体験自体」が楽しくて仕方がありませんでした。少し合奏を経験していくと、弾くパートがメロディーだったら「こんないいメロディーを皆の下支えの上で弾ける」という未体験の「主役」になれんだなということがわかってきました。これがまた心地よい体験でした。 但し合奏の時はいつも主役ではなく、時には「脇役」に回らなければなりません。その時に「どのようにメロディーを支えるのか。他のパートと協力して音楽を作っていくのか。」 ということは頭にあるのですが、理屈でわかっても仲々体感できなかったのですが、合奏練習の中で先生が 「みなさん、この曲の2ndのパートはウラでこんな旋律を弾いているのですよ。ご存知なかったでしょ。なので2ndのメロディーを聴いてくださいね。」と声をかけて、実際にその旋律を一緒に弾いたり、聴いてみたりしていくと、勝手な自分の合奏での関わり方のみに着目して、全体の音楽を考える、ということが今一つ後手に回っていたことに気が付きました。 今回の練習では「楽曲の構造を理解し、曲の中でどのように各パートが構成されているか」ということを理解することに少しでも集中していけたので、「ウラのメロディはこんなのですよ。」 ということを前面に出すよりも、いかに合奏団全体として「音楽を作るか」というところに集中できたように思い、団のメンバとの一体感が強く感じられました。 弾き方も「ここの刻みはppで。。」というところは自然に駒よりで圧力をかけないボウイングになりましたし、カノンのようにテーマが次々と出てくるところでは、最初はハッキリと弾く、ということも体で納得できていたので、それなりに弾けたと思っています。 「発表会ロス」という言葉が出ましたが、私もかなり重症になっております。でも今回体験できた「お互いに聴きあって全員で音楽を奏でる。」という経験は、これからいろいろなところで活かせると思っています。このようなすばらしい体験を得られる「企画」を考えていただいたユリカ先生に最大限の賛辞をお送りさせていただければ、と思います。

発表会ロス、本当ですね。ロスってる暇もなく次はウィーン修学旅行準備にはげんでますけど、生徒たち、ちょっとやそっとの刺激じゃもうダメかも。次はサントリーホールか?!  いや、うそですよ。言ってみただけです。

 

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