ピアノランドフェスティバル2016 プレセミナーに行ってきました。
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夏休みと言えば、もうおなじみの「ピアノランドフェスティバル」。うちのピアノの先生がお知らせを廊下に貼ってくださっていますので、生徒の皆様見てね。大人も子どもも楽しめますよ。今年は8月24日水曜日です。このフェスティバルに出演する子どもたちを公開レッスンするという企画が、このプレセミナーです。詳しくは本家本元のサイトで。私のツイッターも紹介していただきました。
公開レッスンに入る前に、新刊「ピアノランド スケール・モード・アルペジオ」のレッスンでの取り入れ方のレクチャーも1時間ほどありました。もう一日東京ではプレセミナーが残っているそうですので、詳細は控えたいと思いますが、基礎練習も音楽的に美しい音で練習しましょうね。全ては音楽につながっていくのですというお話をいただきました。
バイオリンのおけいこも、たいていスケールから練習します。バイオリンランドの3巻に音階のしくみが載っているので、そこの勉強が終わったら、小野アンナの音階教本かカール・フレッシュを併用します。もううん十年も前の話ですが、学生の頃に、かの有名なビオラのコッホ先生の公開レッスンに行きました。スケールから弾かせて、「もっと歌って〜。上行形はこんな感じで」って弾かせていらっしゃるのを聞いて、目が点になったのを思い出します。スケール歌うんかい?!無機的に、粒を揃えて、音程命で弾かないと上手にならないって思い込んでいたので、そんなに楽しく歌っちゃって上手になるのかな?と思ったものです。でも、よく考えたらスケールは、スケールの試験に合格するために弾くわけではないんですよね。(大学は夏休み前にスケールの試験があって、落ちるとまた追試を受けないといけないんですよ)そのゴールはどこなんでしょう。ってことを見誤ってはいけません。
さて、公開レッスンの方は作曲6人、連弾一人。小学1年生二人、小学校6年生3人、中学1年生、2年生それぞれひとりずつ。この公開レッスンに出るのに録音審査があるので、ここに立っているだけですごいことですね。東京都内は、就学前に習い事をはじめて、中学受験の前にやめてしまうパターンが多いので、6年生が3人もいるのには驚きました。中学受験がない私立の小学校に行くという生徒さんも多いですが、私立は私立で、普段宿題が多かったり、通学に時間がかかったりで、音楽と両立するのもなかなか難しく、音楽を専門にすることを決心した生徒さんを、公立小学校に転校させるなんて話も聞いたことがあります。それほど、都内で習い事を本気でやるのは難しいです。中学に上がると部活動が待っていて、なかなか音楽から遠のく子も多い中で、こんなに頑張ってる、そして才能あふれる子どもたちがいることがわかり、嬉しかったです。
いつものカウンセリングレッスンで、作曲した時の気持ちや、どんなことを表現したかったのかなど質問されて、ちゃんと考えながら自分のことを言葉にしていくのを見て、本当にしっかりした子どもたちで、びっくりしました。普段のレッスンで、先生と対話しながら音楽を作ることが、当たり前になっているんでしょうね。海外のアーティストがインタビューされると、本当に自分のことを上手に言葉にするのをテレビで観て、「わあ、なんて若いのにいろんなことを考えてるんだろう」と思うのですが、ピアノランドの子どもたちも、そんな感じがしました。期待が持てます!
作曲以外に、小説も書いてるという子もいました。なんか、いいですね。音で紡ぐのも言葉で紡ぐのも、きっと同じ感覚なのでしょうね。どんな難しいコードや単語を知っていても、自分で表現したいことがないと出来上がらないと思うのですが、書きたいことが溢れてるんだろうなあ。
連弾の中学生は野球男子でしたよ!かっこいい。まあ、なんと音が大人!かっこよかったです。先生と出てきて、「風はどこから」のセコンドを弾いていました。こうやって何かと両立できるということは、小さいころからしっかりと基礎固めができていて、練習の仕方も上手なんでしょう。
うちのバイオリンの生徒たちも、ぜひ末永く音楽と人生をともにしてほしいな。練習がんばらなくてもいいので(もちろんがんばってくれたらうれしいけど)、人生でふと予想外の出来事にぶちあたった時に、シューベルト聴いたら慰められたなとか、バッハ聴いたら悩みが小さいことに思えてきたなとか、ベートーベンのアグレッシブなアレグロに、勇気が湧いたとか、そんな関わりをしてくれたらいいなと思います。(クラシックじゃなくてもいいけど。)そのためには、音楽を感じる力がないとダメなんですよね。音楽聴いて、わあこの人音程外さないでパガニーニ弾くんだなあ、練習頑張ったんだろうなってしか思えなかったら、それはもう、音楽教育として失敗なんだろうと思います。これは、自戒を込めて。 そんなことを考えたプレセミナーでした。
追記:なんと、会場のピアノは新しい SHIGERU KAWAI だったそうです。実はあれ?ピアノの音が今日はぜんぜん違う、調律がかわったのかな?って思ってました。一段と柔らかく素敵でした。
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