英国王立音楽検定:当日のこと
こんにちは、バイオリン講師の釜野です。
夏休みに入り、いよいよ暑くなってきましたね。教室近辺は地域猫が多いのですが、でろんと溶けているのをよく見かけます。
さて、前回のブログで音楽検定を受けたことをご報告しました。
今回は、当日の雰囲気や反省点など、もう少し詳細をご紹介したいと思います。
〇検定当日について
当日は受付をして、少し音出しをすることができます。
また、検定中の通訳をお願いしている場合は、受付~検定開始時間までの間に通訳の方との打ち合わせがあります。
問題文は訳すか、どういう言い回しをすることが多いか、など。
グレード8のオーラル・テストでは、曲を聴いて特徴を答える問題があるため、そこでどんな風に訳して欲しいか?という点を重点的に確認していただきました。
〇会場の雰囲気
私が受けたのは東京の会場です。
会場は会議室的な部屋で、響きは良くもないし悪くもない、というくらいです。
室内は自分の他、検定員1名、通訳(頼んでいれば)1名です。
これは検定なのであえてそうしているのだと思いますが、検定員の方が何を弾いてもわりと無反応です。
普段演奏する場合は何かしらの反応があるので、その点は結構やりにくい感じがします。
無愛想ということでもないのですが、生徒の場合は結構緊張するかもしれません。
検定は、
1.課題曲3曲
2.音階
3.初見演奏
4.オーラル・テスト
の順で行われました。
課題曲を先にするか、後にするかは、受付の際に自分で選ぶことができます。
〇音階
なんと全て暗譜です。
C major,separate.(弾く)A♭ Chromatic,slur.(弾く)F minor,slur,harmonic.(弾く)・・・
という風に淡々と進んでいきます。全部で10題ほど弾いたと思います。
前回書いた通り、音階を一番失敗しています。
うっかりしていたのですが、イギリスの検定なので音名が全て英語なのです。
一応、公式の音階例題集を使ってはいたのですが、目でC majorと見るのと耳で聞くのでは、受ける印象が大きく違いました。
とっさに聞くと、セパレートってなんだっけ?みたいなことになるので、これは慣れが必要だったなと思います。
逆に、きちんと暗譜して、レッスンの中で模擬試験を入れていけば、満点を取ることも十分可能だと思います。
〇初見演奏
提示された楽譜を30秒読んで、演奏します。30秒の間、試奏することもできます。
これは公式の初見例題集が出ており、それを1題ずつ弾いて対策していました。
1冊にグレード6から8までの例題が入っているものです。
グレード8はさすがに曲が長くなっており、30秒では読み切れない曲が多いように感じました。
私は調性、転調していないか、楽語の確認に時間をとり、あとは難しそうな部分だけ見るようにしていました。
初見の試験は大体そうではないかと思いますが、正確さより、止まらないこと、曲の性格を掴んでいることが重視されていると思います。
ある程度の楽語が頭に入っていると、助けになりますね。
〇オーラル・テスト
グレード8については、楽典の知識が頭に入っていることが前提の問題になっています。
視唱の他、ピアノで演奏されたフレーズの終止形を答える、和音の種類と転回形を答える、転調を答える、
検定員が弾いた曲の特徴、時代様式、構成を述べる、といった内容でした。
楽典で勉強した知識をオーラル・テストで出題されることで、終止形って曲の中でこんな風に使っているんだな、
転調するとこんな風に印象が変わるんだな、ということがわかって、勉強していても結構楽しいです。
特にバイオリンでは和音の聞き取りなど関わることが少ないので、こういうものをレッスンで取り入れても
面白いかも、という参考になりました。
〇受けたい方はご相談ください!
全体的に、とても実践的で、音楽への理解が深まる良い検定だと思いました。
音名が英語、というところが難点ではありますが、課題曲だけの検定もあるので、そういうものなら
挑戦しやすいかと思います。
対策も1からではなく、普段のレッスンの延長でできそうなので、教室との相性も良さそうです。
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