校長：辻有里香　（以下辻）

豊永先生　いつもお世話になっています！今日は、レッスンについて、色々質問していこうと思います。
よろしくお願いします。

 

ピアノ科担当講師：豊永泰子先生（以下豊永）

よろしくお願いします！

 

１）辻：いつ頃からユリカミュージックスクールで教えていますか？

豊永：ハッ！！いつからでしたっけ！？

かれこれ17～18年以上ですよね！？

ちなみにゆりか先生とは30年前、室内楽を学ぶ仲間として出会いました。

 

２）辻：他でも教えていらっしゃると思いますが、ユリカミュージックスクールの、生徒さんの特色とかあったら教えて下さい。また、大人と子どもの割合なども、教えて下さい。

 

豊永：保育園・幼稚園から役職のついておられる方や退職を迎えて第二の人生を謳歌していらっしゃる方など、年齢層が非常に幅広く、しかも満遍なく揃っているという不思議なスクールだと思います。

ピアノ科の生徒さんの割合も、保育園・幼稚園、小学生、中学生、高校生から大人までと幅広いです。
計算してみましたら、大人43％、こども57％でした。

発表会等のイベントで、こどもさんは年上の方の演奏に憧れたり学んだり、大人はこどもさんを見て昔を懐かしんだり癒されたりと、とても良い環境だと思います。

３）辻：主に使っている教材は何でしょうか？　初めてピアノを習う方、学び直しの生徒さん、ともにどんな教材を使っているか、具体的に教えて下さい。

 

豊永：初めての方も学び直しの生徒さんも、主にピアノランドシリーズを使用しています。

こちらのシリーズのテクニックは、音楽をより音楽らしく演奏するために必要な技術や考え方が、それぞれ短い１曲にギュッと詰まっているので、忙しい社会人の方にもうってつけだと思います。

また、ピアノランドはほぼ全ての曲が連弾になっていて、入門の第１曲目からおしゃれなコードを使った伴奏がついていますので、まだドしか弾けない小さいお子さんでも、連弾をすると、とてもドだけとは思えないような演奏映えをする楽しい曲集です。

ピアノランドがある程度進んだら、ブルクミュラー25の練習曲集で音楽に対する感受性の総仕上げをします。ブルクミュラーというと子ども向け教材というイメージが強いと思いますが、繊細なｐ、センスのよいrit.や強すぎない音量で表現する切迫感や速いのに柔らかいレガート奏法など、およそ音楽表現に必要なすべてが網羅されています。

ブルクミュラーをしっかり突き詰めれば、その後の名曲の演奏にどうやって取り組めば良いか、自分で考えることができるようになります。

４）辻：主教材のピアノランドは、ご著者の樹原涼子先生が音大で講義なさったら、「小さい頃使ってました」という学生さんが、たくさんいらっしゃるという人気の教材かと思いますが、教材の特徴、またこの教材から学べることを教えて下さい。

 

豊永：クラシック曲の演奏に必要な技術と概念（楽譜に書かれていないたくさんのお約束があるのです！）のほかに、現代の音楽、例えばポップスやジャズ、ゲーム音楽やアニソンに出てくる複雑なリズムやコード進行についてもいつの間にか身に付けられるようにできているメソッドです。
バッハやヘンデルが活躍した1700年頃～2024年までの300年以上の音楽に対応できるようになります。

また、ミュージックデータに合わせて演奏することでアンサンブルのセンスを磨くことができます。

自分が演奏でつまずいても音楽の流れを止めずにサッとその先で合流する。
周りの音を聴きながらふさわしい音色で演奏するなど、ひとりで練習していては身に付きにくいこともこのメソッドでは学ぶことができます。

５）辻：レッスンでは、どんな生徒像を目指してレッスンしていらっしゃいますか？１０年後に、どんな事ができる生徒さんを育成しようと思っているのか、先生のお考えを教えて下さい。

豊永：自分で考えることができる。自分が感じたことを指先にうつせる演奏ができる。そんな風に育ってくれたら良いなと毎日考えてレッスンしています。なので、そこはどう思った？この和音を聴いたらどんな感じがする？など、音楽に対する質問が多くなりますね。

もちろん、自分の想いを鍵盤上で表現できるだけの技術力も必要です。

今、小学生の生徒さんが10年経ったら高校生。

今、50歳の生徒さんが10年経ったら60歳。

自分の力で試行錯誤しながら納得のいく演奏を手に入れられるように成長してほしいです。また、綺麗にお辞儀をしてご挨拶ができないとレッスンが始まりません！照れる姿も内心可愛い…と思っていますが、TPOを身に付けて素敵な大人になってほしいと思います。

６）辻：これからピアノ教室を探そうかなと思う生徒さんへ、なにかメッセージがあればどうぞ！

楽器の個人レッスンとは、先生と密室で１対１で向き合うという特殊な習い事だと思います。

指導や相性が合うか？という不安があると思いますので、たくさんの教室で体験レッスンをしてみてください。真剣に体験レッスンを受けているうちに、子どもさんの新しい一面や、ご自身についての発見があると思います。

焦らずとも、必ずご縁を結ぶべき場に出逢えると思いますので、その時を楽しみに教室探しをしてみてください。

 

そ最後に当スクールピアノ科の良いところの宣伝です。

ピアノ科は１階のお部屋でレッスンをしていますが、２階から薄くヴァイオリンの音が聴こえてくるのがとても良い環境だと思います。

なんとなく、弦楽器の音が聴こえる。

毎週この積み重ねがある恩恵は計り知れないです。

きっとオーケストラの演奏を巨大な音の塊としてではなく、すんなりと流れにのって楽しめるようになれると思うのです。

ピアノをきっかけにたくさんの音楽を深く楽しめるよう、心をこめてレッスンしております。

ご興味を持たれた方は、ぜひ体験レッスンにお越しくださいませ。

 

 

辻：ありがとうございました。

豊永：ありがとうございました！

 

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