映画『チェリビダッケの庭』を観てわかったこと
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栃木あたりは、かなりの雨量だったらしくあの鬼怒川が決壊したとか。にわかに信じられませんが、被害が少ないことを祈るばかりです。心よりお見舞い申し上げます。
自分の生徒がどんどん難しい曲が弾けるようになると、とても嬉しいものですよね。街の小さいな音楽教室ですから、たまに大曲を弾ける生徒がいると、私もつい舞い上がってしまうのですが、そんなことばっかりしてるといつかしっぺ返しが来るんだなということも、経験的にわかるようになってきました。上手になってきたら、なにか教えてることに抜けてることがないか、大先生にお見せするようにしています。今まで何人か連れて行ったのですが、本当に勉強になりました。さすがだなというコメントをいただき、自分の指導を反省しています。
学んだことは、どんな曲を弾いていても、基本は一緒なんだなということと、心と指がつながるようなレッスンをしないとということ。もう、これに尽きるんだなと思い始めています。
ピアノランドやバイオリンランドにも繋がることなんだと思うのですが、指だけ動いてたらバレるんですよね。体操と同じというか。その音を想像できて、どういう作りにするのかも想像してやっと音は出せる。出た音は自分で責任持って、フィードバックする。この地道な繰り返しをしないと、美しい音楽に出会うご褒美は待っていないんです。フィードバックできない様な曲は弾かせちゃいけないんですよね。
先日『チェリビダッケの庭』という映画を教えていただいて、早速アマゾンで購入して3日くらいかけて観ました。毒舌で有名な指揮者チェリビダッケですが、若い指揮者に教えるシーンもたくさんあって、聞いてても怖くて、まあ厳しい。でも、この人は本当に思ってる音楽しかやりたくないんだな。ということが伝わってきて、ここを目指さないとダメなんだということがはっきりわかりました。本当に思ってることだけを表現している音楽って、こんなに美しいんですね。ところどころに織り込まれるチェリビダッケの音楽の美しさに惚れ惚れしながら聴きました。
厳しいっていろいろな種類があると思うんですけど、「練習してこい」とか「勉強が足りない」とか「才能がない」とか、そうやって人を貶めて自分が優位に立ちたいと思ってる指導者も、もちろんいます。そういう厳しさと違うんですよね。こんなに厳しくて口が悪いのに、生徒が「何をそんなに怖がっているんだ」とかチェリビダッケに言われて「まず、先生が怖いです」とか答えてて、すごい笑いました。ほんとに怖かったら言いませんって。(笑)
指揮者で好きなのは、スヴェトラーノフ、ブリュッヘン、アーノンクールだったけど、チェリビダッケもこれから加えたいと思います。
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