英国王立音楽検定に合格しました

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うちの教室は、コンクールとかオーディションとか全く参加したことがなく、生徒が伸びてきたなと思ったら、自分の先生にレッスンを受けさせるような道はつけていますが、特に何もせずにやってきました。

発表会や合奏の練習会などで十分にやる気になってくれるし、上手になった頃には中学受験で、私は生徒たちの夢を邪魔しないように、ひっそりとレッスンすることにしています。自分の生徒を自分の先生に見せるというのは、それこそコンクール並に緊張しますし、先生から、このまま教えなさいと言われれば励みにもなります。また、足りないところがあれば教えていただき、自分の先生なので的を射ていて大変勉強になります。そうやって少しずつレッスンでの進歩、向上を目指してきました。

バイオリンをやったという証のようなものがあればということで、生徒のご父兄がこの検定試験を探してきてくださり、初挑戦することになりました。イギリスに駐在したことがある大人の生徒さんにも相談したら、快く調べてくださり、そしてご自分のイギリスでのバイオリンの先生までご紹介いただき、どんな試験で、どんな風にイギリスの子どもたちが受けているのかなど、本当にご親切に教えていただきました。見ず知らずの私にこんなに良くしていただき、その生徒さんとイギリスのバイオリンの先生のお人柄に、ただただ敬服するばかりです。ありがとうございました。

試験内容もテキストを通販で買い集めて調べたら、とてもバランスが取れて良いもので、これだったら勉強になるし、いいなと思えるものでした。

ソルフェージュの試験にあたるものもあるのですが、1回目に聴いたものと2回めに聴いたもので、どこが違っていたか口述する試験とか、この曲は何拍子に聞こえるかとか、音楽的特徴は何かなど、なるほど!本当に演奏に必用な力を問うものが多く、さすが!と思いながら、私もアプリを買って、やってみたりしました。

スケールは暗譜ですが、曲は暗譜を問わないというのもなるほどでした。ちゃんと楽譜を見て、必用なことを楽譜から読み取り表現しなさいという試験なのだと思います。そして初見の試験もあります。過去問の様な問題集もあるので、それを一台ずつ毎週やっていくうちに、だいぶ力がついたのではと思います。

曲も3曲演奏するのですが、バロックからミュージカルまで、幅広い時代の曲を選曲させられます。そこも、なるほどと思いました。とにかく、どの試験もバランスが取れています。

生徒ちゃんは、初めての経験なのでまずはグレード3から挑戦。とてもいい成績で合格しました。おうちでソルフェージュ関係はママがやってくださり、ピアノ伴奏でも協力していただきました。ありがとうございました!そして、おめでとうございました。本人もママもがんばりました。

ちゃんと講評も英語で書かれてきたので、一生懸命読んでいるのですが、手書きでこれは?R?T?とか、アルファベットを解読するところからやっていて、なかなか進みませんが、音楽的な表現に対するコメントが多いように思いました。次の試験のためにも解読しないといけませんね!(笑)

イギリスではバイオリンを習っていると、この検定試験を殆どの子が受けるそうです。勉強以外の特技を持っているということを、とても大事に見てくれて、音楽で奨学金がうけられたりもするそうです。音楽大学じゃない普通の学校でですよ。すごいですね。

そう言えば、ちがう国ですが外国の高校を音楽奨学金で行ったという大人の生徒さんがいました。音楽ができる人を、こんなに大事にしてくれてうらやましいですね。日本でインターナショナルスクールを受験した子も、「バイオリンが弾けるってインタビューで答えたら、先生たちがすごく喜んでくれた」とか言っていましたし、芸術ができるということへの、リスペクトが社会全体から感じられます。

とりあえず、責任が果たせて私はほっと一安心です。グレードテストのあとは、今度は発表会に向けてですね。発表会でもたくさん出演することになってるので、がんばりましょう。

 

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