ホームコンサート終えて
3月に独奏と室内楽の発表会を杉並公会堂で行うので、なんとか人前で弾くことに慣れてほしいなと思い、今年度はすでに2回こういった自宅で少人数集まって弾く会を開催しています。昨日は夫も出演したのですが、5月の発表会も人数オーバーで出演できなかったので、久しぶりに緊張したと言っていました。
アマチュアで勉強中の人が、人前で演奏してお金を取るわけではないし、ひとりで勉強してああ楽しいって思ってればいいじゃないかとも思うのですが、せっかくなら、自分がこの曲にどうやって取り組んだのか、どう思って演奏したのか、もっと難しく言えば解釈したのか他人に問う機会も必要で、そうすることで、他人と音楽を通じてコミュニケーションできるとしたら、それはすごく幸せなことじゃないかなと思います。
「演奏を聴いて、よかったところを書いてください」とメッセージカードを聴いてる人に渡して、終わると書きこんでもらう時間をとっています。趣旨は、まずは他人の演奏でいいところを見つめられれば自分の時にもそうできるのではということなのですが、想像以上に、音楽で聴いたことを言葉にするという効能に驚いています。ぼんやりと聴くより、なにかコメントしなければ、しかもいいところだけ!と思うと聴き方も変わりますし、言葉にすることで視点がものすごく具体的になっているのではと感じます。今回は受け取った本人が、一番気に入ったコメントをみんなの前で読んでもらうということもしてみました。技術的なことを褒めてあるコメントも多いですが、音楽の聞こえ方、例えばワルツの感じが聴こえて来たとか、音楽が前進していたとか、そういうことを聴いてるコメントが多くて、うれしいなと思いました。人のいいところ=でも自分にはそういう気づきが今までなかったところも気がつけて、他人に触発されて自分もうまくなっていくといういい連鎖が生まれてくるといいなと思います。
アマチュアとかプロになる目標を持った生徒とか、そういうカテゴライズ抜きにして、私はその人がその曲をどれくらい愛していて、どんなに素敵な曲なのかみんなに伝えたくて演奏してる演奏、音楽に対する愛情あふれる演奏がとても好きです。なので、これからもどれだけこの曲がいい曲なのか、弾いてる本人が気がつかないようなところを解説していけるようなレッスンをしていけるように頑張りたいと思います。第3回も募集始めました。今回は少し早めに募集をかけました。大塚の名店ビストロジュイエーで打ち上げですよ!やっほ〜。みんなやる気が出ますよね!