第3回オンラインレクチャー
第3回 オンラインレクチャー
レクチャー第3回 バロック時代の音楽形式、ジャンルについて その2 オペラ
オペラはバロック時代における一大発明品。
2020年 7 月 19 日 ( 日 ) 阿部 千春
今回のお題はこちらです。前回は、教会音楽について勉強しました。今回はなんとオペラ。声楽の教室じゃないけど?なぜ?と思われたかもしれませんが、通奏低音が出現してくる過程において、このお話をきかないことには、バロック音楽の理解は深まりません。
オラトリオなどの源流の典礼劇の貴重な映像なども、みんなで鑑賞しました。
その他神秘劇、仮面劇などをたどり、その後シェイクスピアの故郷イギリス、リュリの故郷フランスで、どのような発展をしたかをたどりました。
そして、いよいよモンテベルディーの「オルフェオ」が登場です!
ラジオ番組「古楽の楽しみ」でも、モンテベルディの「オルフェオ」が流れる頻度は本当に多いですよね。モンテベルディのオルフェオじゃないですが、昨年の夏には、レオナルドダビンチの「オルフェオ」が日本でも上演されて、私も観に行きました。
今までのルネサンスのような、何声部もある音楽だと、歌詞が聞き取りづらく音楽劇には不向きで、そこからモノディー様式が生まれ、劇的に音楽様式が変わるということを勉強しました。すごいですね。こうやって、必要に迫られて音楽ってどんどん変わっていくんですね。
今までは、声部に楽器の指定がなかったのが、モンテベルディが楽器の指定をします!ここでその楽器ならではの演出を、色々考えたんでしょうね。いわゆるオーケストレーションです。
クラシック音楽は、保守的で古いと思う方も多いかもしれませんが、その時代で時代で、革命がずっと起き続けていたことを思うと、先人から学ぶことが多いのではと思います。
各国情勢と音楽史
最後に、感想や質問があればコメントをもらうのですが、今回は、世界史の話と音楽史がつながっておもしろかったという感想が多かったです。
例えば、イギリスが王政復古したけど、絶対的権力はなく、自由な音楽活動ができて、世界中からチャンスを求めて、音楽家が集まってきたとか。
ここではすべて書きませんが、各国の情勢と、音楽のどういう部分が発展したかという、つながりみたいなものが感じられて、本当に面白かったです。
30年戦争がおこったり、今の私達が過ごしているこの日々みたいに、疫病が流行ったり。その間は多少廃れるけど、そのあと旅行がブームになって、イタリアの様式が取り入れられて・・。とか、なんか、バロック音楽の時代に、私達と同じような人たちが、そこに生きて生活してたんだなと思うと、感慨深かったです。
こうやって、人間は営みをやめないで、いろんなことを乗り越えて来たんです。きっと私達も音楽と一緒に乗り越えていけます。私個人は、そんなことを思ったレクチャーでした。
レクチャー前後
レクチャーの前には、バロックバイオリンを持っている生徒さんたちがレッスンを受講しました。私もここのところ、毎月レッスンしていただいています。バロックならではの演奏特性が、なんとなく把握されてきました。
モダンで弾くバロック音楽も、それはそれで魅力がありますが、楽器もその時代のものにすると、自然な感じで演奏できます。バロックならではの約束ごとも一つ一つ学んでいます。
生徒たちで結成している、古楽合奏団の曲もひと足早く見てもらいました。8月から合奏の練習に活かせるかと思います。みんな楽しみにしててね。とはいえ、もう少し人数減ってくれないかな。
少しずつですが、薬が認可されましたよなんて記事があがってきたりして、希望の光も見えてきました。
今回は、手作り料理で懇親会でした。もちろん、ZOOM上でバーチャル飲み会です。
そして、明日はホームコンサート!これまた、ZOOM上で開催します。みんな頑張ってくださいね。
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