第31回 モーツァルトのクラヴィーアのある部屋
25日合奏ワークショップを行い、翌日の月曜日はお休みしました。月曜日は回数制の日にしてありますが、さすがに誰も来ないかなと思って。寒いのが苦手なので、ずっと引きこもっていましたが、花も咲いたし演奏会に出かけるぞ!と思って、ネットで検索してヒットしたのがこちらの演奏会。エマニュエル〜♡
私がバッハの息子で一番好きなのが、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ=ハンブルクのバッハで、お父さんバッハの次男です。自分も次女なので、親近感があるのか(?)とも思うのですが、あの疾風怒濤な、メロディーの起伏の激しさが大好きなんです!『バッハ四兄弟』久保田慶一著によると、エマニュエルバッハの新しさは長男フリーデマンにはないそうで、さすが次男!って感じがします。うちの姉は地方公務員でめちゃくちゃ生真面目で、曲がったことが嫌いです。いつも正義感に燃えてる長女って感じですが、私は小さい頃からフリーダムな次女。エマニュエルもフリーダムって感じです。(自分と一緒にしてすみません)曲もフリーダムです。
プログラムはこちら↓ (わあ、カバンに入れてたらこんなになっちゃった)
シリーズものの演奏会のようで、モーツアルトと関わりがあった作曲家がゲスト作曲家としてお招きされて、モーツアルトとともに演奏されるという企画です。楽器も色々参加することもあるそうですが、今回はたまたま鍵盤のみで、フォルテピアノとクラヴィコードでの演奏でした。
演奏と企画をされている小倉貴久子さんはお話もとても上手で楽しめました。中盤あたりで、ほぼ同じ時代に作った二人の変奏曲を比較してみるコーナーがあったのですが、もうまさにまさにふたりともそれらしい曲を選んでいらして、聴いてて笑っちゃいました。
モーツアルトは
フランスの歌《美しいフランソワーズ》のテーマによる12の変奏曲 変ホ長調 k.353
こちらは美しいです。まさに真珠のようなモーツアルトです。
↑この絵の人が作曲したって感じでした(笑)
出典:『音楽家とネコたち』小澤一雄著
VS. 我が愛しのエマヌエルは じゃあん!
「スペインのフォリア」による12の変奏曲 ニ短調 Wq.118/9(ヴォトケンヌ番号)
でた、ラ・フォリアですね。エマヌエルっぽい!よくぞ選んでくださった。という感じで、ゾクゾクしながら聴きました。激しいですね。
終盤で弾いてくださった、「自由なファンタジー」嬰ヘ短調Wq.67 は、これは古典派の音楽なのか?時代のくくりってなんだろうと思わせるような曲でした。小倉さんのお話にも出てきた「シューマンも真っ青」って感じの、ロマン派の曲とまちがえそうな、フリーダムぶりにまたまたびっくりな一曲でした。
バッハの息子って、息子だからバッハと数十年しか違わないんですよね。もう全然対位法じゃないです。ちょうど合奏ワークショプで、生徒とクリスチャンバッハのシンフォニアをやりましたが、クリスチャンバッハ(バッハの末っ子)は、まさにまさにモーツアルトっていう感じでした。
小倉さんの企画だけなく演奏も素晴らしかったです。演奏会に行って、曲とともに泣いてみたり、笑ってみたり、しんみりしてみたり、喜んでみたり、色んな喜怒哀楽が自分の感情に湧き上がる演奏会は、行ってよかったなと思うのですが、まさにそういう演奏会でした。次回は5月22日火曜日 パイジェッロ その次は8月6日月曜日 ホフマンだそうです。8月のは発表会前だけど行ってみようかな。チケットもすぐに売り切れるみたいです。
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