ロザリオのソナタ 全曲演奏会
東京はめっきり寒くなりましたね。さすがにコートを着ないで夫の母のところに遊びに行ったら、帰りは寒かったです。今年は、夫も私も肩を痛め夫の母も入院し、とほほの一年だったので、今年の最後にすっきりとこの一年に別れをつげ、新しい年を迎えようと思っております。その年末にぴったりの演奏会がこちら。「ロザリオのソナタ全曲演奏会」です。このブログでも、少しずつどんな曲なのか。どんな演奏会になりそうなのか、ご紹介していこうと思います。
作曲したハインリッヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバーは、1644年生まれのオーストリアの作曲家でヴァイオリニスト。ドイツ系の家庭に生まれました。
このビーバーの名曲、いろんな演奏家が録音していますね。NAXOSで見ると、ラウテンバッハとかマンゼとか。確か、ポッジャーも録音していますね。私はマンゼのCDを持っていて、何度も何度も聴いています。で、これを全曲ライブで聴けるというのは、たぶん滅多にないことではと思います。たぶん、これを逃したら私はこの先一生聴けることはないだろうと予想しています。なぜなら、この曲スコルダトゥーラといって調弦が普通のGDAEではない曲が並んでいて、まず楽器を準備するのが大変なのです。例えば、ソナタ1番 GDAE ソナタ2番は AEAE ソナタ3番は HFis HD という感じです。そうすると、一曲弾き終わる度に、全部調弦を変えないといけません。調弦を変えるより、普通はその調弦にしておいた2台目、3台目を使ったほうがいいはずなので、たぶん、この演奏会にも楽器が何台も用意されるのではないでしょうか?楽器の違いを聴くのも、また楽しいポイントですね。果たして、楽器は何台用意されるのでしょうか?楽しみですね。
この曲は、全部で15曲。そして最後にパッサカリアが一曲ついています。よくパッサカリアだけ、単独で演奏されたりしますね。パッサカリアだけは練習してみたいって、この曲だけ勉強する人も多いかと思います。それ以外の15曲には以下の様なタイトルがついています。
ソナタ第1番「お告げ」ソナタ第2番「訪問」ソナタ第3番「降誕」ソナタ第4番「キリストの神殿への拝謁」ソナタ第5番「神殿における12歳のイエス」ソナタ第6番「オリーヴ山での苦しみ」ソナタ第7番「むち打ち」ソナタ第8番「いばらの冠」ソナタ第9番「十字架を背負うイエス」ソナタ第10番「イエスのはりつけと死」ソナタ第11番「復活」ソナタ第12番「昇天」ソナタ第13番「聖霊降臨」ソナタ第14番「聖母マリアの被昇天」ソナタ第15番「聖母マリアの戴冠」パッサカリア ト短調
キリストに関する物語が、音楽で表現されている15曲のあとに、涙をそそるパッサカリア。ずっと二日間15曲を聴き続けて、最後にこのパッサカリアを聴きたいんです。しかもライブで。もう想像しただけで涙が出てきます!私は長崎に生まれながら、キリスト教の信仰はありません。宗教的な逸話とともにある音楽としてお聴きになっても、ただただ、信仰のない私のように、純粋に美しい音楽として楽しんでも、どちらもありだと思います。皆様、是非年末足をお運びくださいませ。チケットお教室で取扱中です。一般の方も、メールをいただきましたら、チケット郵送させていただきます。
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