イザベル・ファウスト&クリスティアンベザイデンホウトオールバッハプログラム
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昨日はホームパーティでしたが、今日は午前に片付けと練習をしてこのリサイタルに一人で出かけました。さいたま芸術劇場の音楽ホールにてマチネのコンサート。プログラムはオールバッハ。
バイオリンとチェンバロのためのソナタ 第3番 ホ長調
無伴奏バイオリンのためのソナタ第2番 イ短調
バイオリンとチェンバロのためのソナタ 第1番ロ短調
トッカータ ニ短調 チェンバロソロ
バイオリンとチェンバロのためのソナタ 第6番 ト長調
アンコールはこちら 2番の1楽章と4楽章でした。
私がバロックバイオリンを始めた頃、一通りジェミニアーニとか終わって、なにやるかなあってときに練習してたのが、このバッハのバイオリンとチェンバロのためのソナタ 3番。この3楽章素晴らしいですよね。大好きで練習しながら感動して泣きそうなくらいでした。いや、私の演奏が良いってことじゃなくて。お二人がこれまた感動的に弾いてくださっていて、ものすごく嬉しかったです。バロックバイオリンのイザベル・ファウストさんもチェンバロのベザイデンホウトさんも生で観るのは初めてで、なんかわくわく。テレビの中だけの人だったのに、うれしい。
お二人ともすごく見た目もかっこよくて、美しくて、洋服のセンスも立ち居振る舞いも素敵。どれをとってもプロでした。イザベルさんの衣装が、今日もイッセイミヤケでした。袖がジュディオングみたいに(コレで通じるのか)開く袖で、黒のプリーツのロングで、ベルトの代わりにスカーフでウエストを絞ってあり、これは真似させていただこうと。スカーフもプリーツでした。プリーツは動きやすい反面、体型がすこし寸胴に見えるコーディネートのときがあり、(まあ、寸胴なんですけどね)そうか、やっぱり一箇所絞ってあると断然いいなと。そしてブラウスの色とチェンバロの蓋の色がコーディネートされていて、あああ、本当にセンスいいなとそこから感動してました。
2曲めのバッハの無伴奏。楽譜がたぶん自筆譜っぽかったです。遠目でイマイチここは自信がありませんが、暗譜じゃなく楽譜を観て演奏していらっしゃいました。無理してるなあって演奏が、無伴奏は多いですが、もちろん余裕の演奏。メロディーを出すのに力まず、ベースをそれ以上に深い音で出してバランスを取ってるところが、さすがという感じでした。私はいつもベースをちゃんと出しなさいって注意されるんですが、こういう風に出していくんだなとすごく今日は腑に落ちました。メロディーが出て、ベースが隠れるってことはないんですね。対旋律になってるところは、そうでないところもあり、これは光と影なんだなあとか、すごく面白かったです。
でも、やっぱり私は二人で弾くバッハのソナタが好きです。なんというか、一人ぼっちでがんばって演奏していくのもかっこいいなと思うのですが、人間同士が依存するんじゃなくて、同調しながら音楽をやっているのって、なんというか人間らしいなって。こういう姿を見たり聴いたりしながら、人間愛を感じるというか。みんな本当は人間同士仲良くできるんじゃないの?って壮大なことを思ったりするのです。
チェンバロのソロもあり、ベザイデンホウトさんのソロも聴けて、ボーナストラックつきのような嬉しさです。チェンバロって強弱でないんですよね。そりゃストップで操作すれば音色かわったりするんでしょうが、鍵盤の打鍵では変わらないはずなのに、フレーズの中で明らかに、強弱というか、フレーズの山とかがあるように聞こえてきて面白かったです。
使用楽器は17世紀中頃の ヤコブシュタイナー。ドイツの楽器いいですね!弓を二本お持ちで、速い楽章と緩徐楽章と使い分けてました。確かに弓で音が違ってた。
なんと会場には生徒さんが3人!休み時間には誰ともなくロビーに出てきて、私も入れて4人で興奮気味に、来てよかった!素晴らしい。どうしてあんな柔らかい音が出るんだと口々に感動を語り合っていました。ほぼ私の口を挟む余地なし。(笑)お二人は、私が行くと決める前からチケット取っていらしたとか。みんなアンテナ張ってますね〜。ホールの音響と大きさについても、大絶賛。すごく皆さん気に入っていらっしゃいました。CD買ってサインの列にも並んだりして・・。いい演奏聴くのが、上達への早道ですよね。バロックバイオリンにもかなり興味を示されていたので、合宿で先生に楽器の構造のちがいとか、レクチャーしていただこうかな。
さて、次は10月24日のフライブルクだわ。楽しみです。また会場でどなたかとお会いするかしら。
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