「宮沢賢治の音楽世界」に行ってきました。
3月15日金曜日 武蔵野文化会館小ホールにて
だいぶ以前の話になってしまいましたが、こちらの会に行ってきました。学生の頃に『宮沢賢治と音楽』という著書を買って読み、ますます宮沢賢治が好きになりました。その後、その著者のご子息と偶然知り合いになり、なぜか著者の姪っ子様とも友達になり、ご縁ってあるんだなあって思うのですが、「これが好き」と思っていると、向こうから縁が寄ってくるんですね。
プログラム 前半
前半は佐藤泰平さんの研究成果の発表で、貴重な資料を色々見せていただいたり、聴かせていただいたり。
ナビゲーターは木内みどりさん。舞台監督はたかぎひろみちさんで、木内さんやたかぎさんの朗読が素晴らしかったです。お芝居といえば、美輪さんの黒蜥蜴くらいしか観たことがありませんでしたが、これは俄然お芝居にも興味がわきました。
川口京子さんの澄んだ声が、宮沢賢治が作詞した花巻農学校の歌にぴったりで、宮沢家に伝わるという東北なまりの子守唄に、宮沢賢治の小さかった頃の情景が目に浮かびました。(想像だけど・・・)
プログラム後半
後半は 詩と音楽のコラボレーションと題して、「山火」「岩手軽便鉄道 七月 ジャズ」「東の雲ははやくも蜜のいろに燃え」にそれぞれSPレコードで、合う音楽をつけて聴きました。
音楽と詩なんて、好きなものがいっぺんにふってくるんですよ!こんな幸せな時間!
そして最後に童話「セロ弾きのゴーシュ」のダイジェスト版に音楽をつけて。ベートーヴェンの田園とか、「印度へ虎刈りへですって」とか「愉快な牛乳屋」とか「ハンガリアンラプソディ」を聴きました。
大好きな「セロ弾きのゴーシュ」の朗読は、本当に引き込まれました。もう、ゴーシュが上手に弾けなくて楽長に怒られているところから涙・・・。自分が怒られてるみたいです笑)
三毛猫がやってきて、もっと自信持って感情を丸出しにして演奏してみろって言ってもらったり、かっこうがきて音程を特訓してくれたり、たぬきがリズム感を教えてくれたり、ノネズミがやってきて、倍音で体が癒されるんだって暗に教えてくれたり。ゴーシュはちゃんと癒す力を持ってるんだよって教えてくれたり。ゴーシュはきっと動物から教えてもらってるなんてその時は気がついてないんだけど、結局上手になっていくというこの話。私は自分のバイブルだと思っています。
動物=自然から教わるっていう発想が、宮沢賢治ならではと、ああ一生自然とともに生きた人なんだなと感動を新たにしました。
生徒たちもお誘いしたのですが、お一人きっとこういうの好きだろうなって大人の生徒さんがいらしていました。この朗読と音楽(SPレコードで)という体験を、子どもたちにもさせたかったなとつくづく思いました。朗読って素晴らしいですね。お話を耳から聴くって、自分で読むのと違う体験なんだなと。そこに音楽が入るなんて、もう夢のような企画ですね。いつか自分の教室でこういう企画やってみたいなと、またもや妄想しながら帰りました。コンサート続きだったので、おとなしく帰ろうと思っていたのですが、この感動が収まらないので、やっぱり飲んで帰りました。笑)
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