大人ためのソルフェージュレッスン
◯楽譜は読めますか?
「楽譜が読める」と一言でいっても、レベルがかなり違いますよね。指の番号が自分でかけるのか、音まで頭の中で鳴り響くのか、時代や作曲家から曲のイメージや奏法までなんとなくわかるのか、形式や転調まで把握できるのか、リズムだけはわかるのか。本当にそれぞれに違います。
楽譜は読めますか?とお聞きして、読めないと正直に言ってくだされば、一緒にレッスンの終わりに少し時間をお取りしてレッスンしますし、読めます!とご本人が思っていて、実は大雑把には読めてるけど、実は深く読めていなかったことがわかって、始める方もいらっしゃいます。
やはり、自分で読み込んでいけたら、自宅での練習もはかどりますし、正しい練習ができる日が増えますので、ソルフェージュの力=読譜の力は大事だなと思います。そして何より、頭の中で鳴り響いている方が、仕上がりが違いますし、合奏の練習では、「わかって弾いてる人」は本当に頼りになります。
◯レッスンではどんなことをするの?
私のレッスンでどんな事をしているかというと、リズム、視唱、聴音の3本柱です。ハモリが分からない人には、コードを私が弾きながら歌うということも、入れることもあります。
3つはどれも大事ですが、譜読みが遅い人や、合奏の時にどこ弾いているかわからなくなる人には、リズム強化おすすめです。
なかなか、バイオリンの音程が定まらない人には、視唱がおすすめ。そして聴音ができるようになれば、かなり自分の出している音のジャッジができるようになるなというのが、教えていての印象です。
◯リズム練習
リズムは、「リズムの基礎」という音楽之友社から出版されているものを使っています。リズムを単語として捉える様に、それぞれ、項目に別れていて、ひとつひとつのリズムを理解できたら、口からすぐに出るまで慣れていきます。たとえば、下のような課題があれば、まず四分音符でメトロノームが鳴るであろう場所を書き込んでいきます。メトロノームの部分は、自分で手をたたき、リズム読みします。読み方は何でもいいのですが、「たああたたた たーたた」のような感じです。
語学と一緒で、語彙が豊富になれば、楽譜も自ずとみえてきます。ああ、あれとあれとあれの組み合わせね。という感じです。
先日大人の生徒さんが、「リズムの語彙が増えて気がする。」と言ってくださって、とても嬉しかったです。
まず、どうしてこれがそういう風リズムになるのかを、説明していきます。例えば、これは4つ集まると四分音符と同じ長さになります。これは2つ集まると四分音符一つ分です。文法説明をしている感じです!
その後、口からすらっと出てくるまで、音読していくのも、語学と同じです。英会話の大西先生が、100回音読!とおっしゃってますが、まさに、音読に音読ですね。
慣れてきたら、逆にこれをピアノで弾いてあげて、書き取ってもらうこともしています。観て表現する。表現されたものを書くという両方ができると、かなり自分のなかに、しっかり定着するように思います。
◯音程練習
弦楽器は、自分で音程がわかるか、わからないかで、練習のはかどり方が違いますよね。本当に、1からの生徒さんもいらっしゃいます。コツコツと積み重ねていくのが、結局は一番の近道だと思います。あっという間に身につくってことはありません。
まずは、相対音感をつけるべく「正しいドレミの歌い方」アルテスパブリッシングを使って、2度から始めます。どれど〜れみれ〜♪とひたすら歌ってもらいます。
なかなか、気が遠くなるようなトレーニングなのですが、間に「知っている歌を、階名で歌ってみようというコーナー」があり、これで、「あれ?うたえるじゃない」という感じになり、勢いがつきます。
そのあと、もしくは並行して、視唱の教材を使いながら、歌のトレーニングです。伴奏がついているものを必ず選ぶようにしています。伴奏がついて演奏する楽器ですので、伴奏に乗って歌えるかと言うのが大事な気がします。
子どもは、相対音感という概念が難しく、どなたかプロの方で小さい頃に相対音感でやったけど、読み方がずっとわからずに混乱しているだけだった。というお話をされていました。結果、楽譜がずっと読めなかったと。なので、慎重に教えています。私流のやり方があるのですが、絶対相対音感を教えている先生方には受け入れられないと思うので、こっそりやっています。笑)でも、みんなこの方法で読めるようになるんですよ。まあ、いつか叩かれるの覚悟でご披露するかも。しないかも。笑)
◯ききとり
いわゆる、聴音練習もします。聴音練習は、視唱の応用編という感じでもあります。
弾かれたものを楽譜にしてみる。という作業です。音大行くわけじゃないのに?と思われるかもしれませんが、本当に勉強になるんです。これは、やらせている私も結構びっくりで笑)時間通りに楽譜を追っていくトレーニングになったり、弾かれたものを一旦覚えて、それに階名を当てはめていく作業をやりながら、音感のトレーニングにもなりますし、注意深く楽譜を見たり、また音を聴いたりするようになります。大人の生徒さん、皆さん「聴音たのしい♡」と言ってくださいます。
子どものレッスンももちろんとても楽しいのですが、やる気に満ち溢れて、なんとか上手になりたいともがいている大人の生徒さんと過ごす時間も、とてもやりがいがあります。皆さん真剣です。
入り口は、あの知ってる曲をなんとなくな感じで弾ければいいや。というスタートかもしれませんが、続けるうちに、「奥が深いんだな。ここの壁を超えるには、練習だけしてても駄目なんだ」という気づきもあり、一緒にいろんな「うまくなる」方法を模索しています。
毎年秋のこの頃が一番時間に余裕があります。受験生が少しずつ抜けていくので、空き時間も多少できます。真剣にバイオリンが上手になりたい!という大人の生徒さん、ソルフェージュもやっていますので、お問い合わせお待ちしています。
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