第4回オンラインレクチャー
にゃん太くん、全部の回出席中。バロックオタク猫めざしています!
第4回 宮廷音楽・都市
前回はオペラについて詳しく勉強しましたが、今回は、「バロック時代の音楽形式、ジャンルについて その3 宮廷音楽・都市」
ということで、ヨーロッパの都市での音楽の様子を ケルン在住 阿部千春先生に教えていただきました。
バロック時代の音楽家の就職先は、どんなところがあったんでしょう?
教会、宮廷、そして都市の中でこんな場面で演奏されていました。というところから始まります。今回のお話で出てきた都市は、ハンブルク、ライプツィヒ、そしてフランスでの音楽家の活動内容を見ていきました。
音楽と言っても、王様の舞踏会からタワーの上からシグナルとして演奏する音楽、教会での音楽、町にある劇場で演奏されてた音楽、狩りでの音楽、町楽師による音楽など、本当にいろんな場面に登場する音楽を教えていただきました。
第一回目は、これは壮大な内容だなと思っていたものが、第2回、第3回とレクチャーが続いてくると、なるほどなるほど、あのときにもあったお話よね。と何度も聞く機会があり、少しずつ言葉にも馴染みがわいてきて、聴いている側もわかりやすくなってきました。
雑感
個人的には、テレマンが作ったという学生の愛好家を集ってアンサンブルを結成したという話に、むむ?という感じでした。愛好家を集めたって。しかも、かなりの腕前だったそうです。街のコーヒーハウスのオーナーさんが演奏場所を提供したりしていたそうです。カタリーネン通りにあった、コーヒーハウス。今でも残ってたりするんでしょうか?
日本は江戸元禄、「江戸城本丸御殿の松之大廊下で、浅野長矩が吉良義央に刃傷におよぶ。」
なんて事件が起きているころ、テレマンはこの時代のあたりに、ライプツィヒにやってきて、コレギウム・ムジクムという団体を作って音楽活動をしていたそうです。
私の勝手な想像ですが、テレマンってきっと教えるのも上手だったんじゃないかなと思います。そして、行動力とマネジメント力。サクッと人を集めて、楽しいコトやろうよっていう企画力が、すばらしいなと思いました。ますますテレマンのファンになりました。
一緒に勉強した生徒さんたちに、最後の感想を言ってもらっているのですが、「タワーミュージック」に興味津々でした。タワーの上から、時間を知らせたり、危険を知らせたりする音楽なのですが、今でもちゃんとその演奏をする人がいらっしゃるとか。この様子もみんなで一緒に観せていただきました。
以前バリ島に旅行に行ったときにも、「鐘」があって、これで何個叩いたら危険のサインとかあって、使ってたという話を観光ガイドさんに聞いたことがありますが、世界中どこも同じようなことをしてたんだなと思いました。音で何かを伝えるってというところが、音楽の原点のひとつじゃないかと思ってその時も感動したのですが、ヨーロッパは鐘じゃなくて、管楽器で今でも時間になると吹いているなんて、素敵ですね。これは、是非是非是非、ヨーロッパに旅行したらその現場をねらって聴きに行きたいです!
あと面白かったのが、フランスでは、「エキュリ」と呼ばれる野外音楽担当と、宮廷音楽担当の小さい音の楽器のグループ=「シャンブル」と「シャペル」という王室礼拝堂に所属していた音楽家が、合同でやったり駆り出されたりもしていたとか。
居酒屋さんでも、ときどき同じビルに2種類のお店が入ってるところがあるじゃないですが。あれは実はオーナーが同じで、3階が忙しくなると2階からバイトさんが手伝いに行くようなシステムになってるってきいて、それは賢い!素晴らしいアイデアだなって思っていましたが、実はフランスの音楽家さんたちも、「ちょっと人数足んないよね。これ管楽器入るじゃん、うちだけじゃ無理無理」とか言って呼んできてたりしたのかなあと想像したり。毎日毎日、忙しかっただろうな。でも、これだけ仕事があったら幸せだったかな?などなど、いらぬ想像をしました。
それにしても、何をするにも音楽。どこにでも音楽。なにはともあれ音楽。
政治や富を誇示するのも音楽。神様に感謝を捧げるのも音楽。時を知らせるのも危険を知らせるのも音楽。狩りで獲物とったよ〜って知らせるのも音楽。神様偉大よって言いたいときも音楽。王様さすがって言いたいときも音楽。お祭りはもちろんのことです。こうやって17世紀、18世紀のヨーロッパの人たちは生きていたんですね。音楽になにか、わかりやすい意味が込められていて、なるほどなと思いました。
これからなにか弾くときは、これはどんなときに演奏されたんだろう?どんな意味を込めて作曲してたのかな?とか、自分勝手にでもいいので、具体的に想像してみようと思います。
次回は、いよいよ管弦楽のなりたちに迫ります。まだ日程が決まっていませんが、9月のどこかの日曜日になる予定です。
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