バイオリンの基礎ってなあに〜サスマンズハウスで〜

 

新教材、導入!

先日「本当の意味で楽譜が読めるようになりたい」という大人の生徒さんの要望で、この教材を新たに使うことにして、買ってきてもらいました。な、なんと!全音から日本語版が出ているそうです。今まで、ドイツ語版か英語版で頑張ってきましたが、ありがたいことに翻訳されてるって。しかも、日本語版の方が若干安いそうです。ありがたいですね。っていうか、日本でも他のバイオリンの先生方が使っていらっしゃるということですよね。心強い!良い教材なので、是非絶版になることなく続いてほしいです。

レッスン〜Boismortier Passepied〜

さて、丁度パスピエ BoismortierのPassepied をレッスンしたので、この曲を使ってどんなことが勉強できるか考えてみましょう。

生徒さんがいいことをおっしゃっていたのですが、作曲家名が原語でかいてあって、それに仮名が振ってあったら良かったのに。とおっしゃっていて、まさにそのとおりだなと思いました。それに読み方が書いてあれば、どこの国の人かな?って想像できるのにって。なるほど!日本語版には、カタカナでしか表記がないのが惜しい感じがします。

サスマンハウスは、その作曲家がはじめて出てきたときに、生没年が書いてあるところがすごく素敵なところです。1689〜1755年の生没。ほぼバッハと同じ時期の、ただし国籍はフランスの作曲家です。フランスバロックですね。だんだんと詳しく調べていくことにして、最初のうちは、バロック時代とか古典派の曲だとか、まずはざっくりと知ればいいじゃないでしょうか。バロック時代は国によっても雰囲気が変わるので、フランスバロックですねというくくりで知らせてあげるといいと思います。バッハと同時期と言いながら、バッハとはちょっと雰囲気がちがいますよね。きっとバッハがその時代の雰囲気を、流行の最先端を表現する作品を作っていたわけじゃないんですよね。

そしてパスピエというのも大事なところですね。フランスの踊りで、どたどたしないで、軽やかに短い音符で踊る感じが表現できるように、軽い弓で、弓も止めずに弾いてみました。

レッスンのポイント

さて、細かい技術的なところを確認していきましょう。4巻はポジション移動の練習も兼ねてあるようで、サードポジションの指づかいが書いてあります。A線だとサードに行くと、ニ長調なので階名でいうところの「どれみふぁ」のかっこをすれば大丈夫ですね。123が全音で34が半音です。実はE線のサードも同じ形になります。4ページから10ページまでは、その形を覚えるのがレッスンのポイントになっています。なので、指は一本ずつ使ったりしないで、型として意識しましょう。

一小節目の 2の指から4を取るときは、2の指をデー線へ五度フィンガーした音をイメージしてみましょう。デー線上では、Aの音になりますので、4の指のお席は、2番3番4番とすべて全音にした場所になりますね。カンじゃなくて、しっかり目に見えない指の席をイメージしてくださいね。

あとはいつものようにフレーズがどこで切れるか考え、拍子感を表現すれば、これで出来上がり。先生と楽しく二重奏して帰りましょう!

あれ?合いませんでしたか?ここもどこかポイントをしぼって、ここが合うとかっこいいよねというところをやってみましょう。私だったら後半の最初を取り出すかな?3度のハーモニーで上行下行していくところが、とてもきれいです。ここがハモってないとかっこ悪いですね。

合ってるっていう状態はどんな感じなのかをロングトーンでしっかりインプットして、そのあとにゆっくりともう一度このあたりを確認していきます。高い低いとアドバイスする前に、合ってる感じを体感させるのはとても大事だと思います。

基礎=応用できる力 でしたよね。三度がこんな響きがするはずって覚えていけば、いつか必ず自分で良いハーモニーを探せるようになりますよ。

私だったらこんなレッスンを提供するかなと思います。

 

 

 

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