ホールの響き〜大賀ホール〜
◯外部の発表会
私もなかなか世間のお休みと合わない職業なので、めったにできないのですが、ご同業のバイオリン教室の発表会を聴きにいって、勉強させていただいています。以前は愛知まで、芸大ご卒業の先生が、何十名と生徒さんを見ていらっしゃる教室へ、ネット上でお知り合いになった方のご紹介で、聴きにいかせていただいたことがあります。すごく上手な生徒さんと不器用そうな生徒さんと両方ちゃんと在籍していて、どんな生徒さんにも、別け隔てなく教えていらっしゃる先生なんだなと思いました。
あとは、山梨まで。自分の生徒が次についた先生の発表会へ。ここは、音程が一ミリもずれないように教えているお教室のようで、なるほど音程が中心のレッスンなんだなあと。
それぞれクラスの雰囲気って、発表会を聴くと分かりますよね。
今回は、また違うパターンで、とある学校のサークル活動?の有志たちで発表する発表会で、全員同じ年頃の生徒さんたちが、好きな曲をお互い伴奏しあったり、アンサンブルしたり、難しい曲は顧問の先生が伴奏して発表するという温かい発表会でした。
うちの生徒ちゃんも出演するということで、お母様から遠慮がちにお誘いをいただき、図々しくも行ってきました。
私にはどこの学校に在籍しているかさえ、絶対におっしゃらないご家庭もあれば、学校名も職業もご自分からお知らせくださるご家庭もあります。
「どんな人間が入会させていただくのか、先生もご存知の方が安心ですよね」ということで、教えてくださったりもします。個人情報が守られる時代ですので、私から、ご職業や学校名をお聞きすることもなければ、プログラムに載せることもありませんが、私を信頼して伝えてくださってるんだろうなと嬉しく思います。
件の生徒ちゃんの学校は、年に何回も本番があり、文化祭とか卒業演奏会とか、その度に本番の動画を送ってくださっていたので、学校でも滞りなく演奏しているということは知っていましたが、今回は生で聴かせてもらい、楽しい思いをさせていただきました。生徒の演奏を、お客さんとして聴くなんて、めったにない体験ですよね。優しいきれいな音で、そしてきちんと音楽の構成も考えて、とても上手に弾いていました。(自画自賛ですみません)
色々聞けて、本当に勉強になりました。お世話になりました。
◯ホールでバイオリンを演奏するということ
私も生徒ちゃんから聞くまで、全く知らないホールだったのですが、ソニーの大賀さんが作ったホールだそうで、奥様がピアニストで、退職したら軽井沢にホール作ったら?というご提案でできたそうです。
ホールも楽器とはよくいう話ですが、ホールに乗せられて、どんどん上手になっていくことってありますよね。このホール残響1.7秒。大ホールよりは短いとはいえ、レッスン室よりは長いわけで、気持ちよく弾けたことと思います。
教室の発表会使わせていただいたのは、杉並公会堂小ホールとか、すごく素敵なホールでしたし、今はもうなくなりましたが、八重洲の東京建物ホールも、弦楽器にとてもいい大きさで、ピアノの伴奏の音をコントロールしてもらい、本当にいい発表会ができました。
この3年、コロナということもあり、急に閉鎖されて発表会が中止になってしまったという話を、ご同業からよくきいていたので、絶対閉鎖されないピアノの展示場のサロンを使わせていただきました。本当に、何があっても貸してくださって、心から感謝です。
弦楽オーケストラの発表会は、大ホールでやりますが、独奏の発表会はあまりホールでやることはありません。昔、大バイオリニストの演奏を大ホールに聴きに行って、後ろの席でほとんど聞こえなくて、どこのホールでバイオリンを聴くのかって、こんなに大事なんだなということが身にしみたことがあります。
それ以来、大ホールじゃなくて、中規模ホール、紀尾井ホールとか凸版ホールとか、王子ホールとかオペラシティーとか、そのあたりの規模で、バイオリンのコンサートは楽しむことにしています。
そんなこともあって、発表会は小ホールよりも更に小さいところで弾かせることが多いです。抽選で当たるのが難しいということもありますが、聞こえないからって、力んで必死に弾かせても本人も苦しいですし、頑張って練習して、いい結果が出るような会場選びもしています。
以前カヤレイ先生の公開レッスンを、中規模ホールでなさっていたのを聴きに行ったことがあります。そのときの、通る音の作り方が素晴らしかったです。ピアノとフォルテの幅がなるべく大きいと、魅力ある演奏ができるので、よく通るピアノを何回も弾かせていらっしゃいました。決して大きい音をもっと大きくじゃなく、ピアノ、ピアニッシモを磨きに磨くというレッスンでした。
あと、他の楽器とアンサンブルするときは、立ち位置大事なんですね。前回の発表会で、チェロのソロをやる千鶴子先生が、どこで弾くか念入りにさがしていらっしゃいましたが、そういうことなんですよね。10センチくらいの差で、ここ?こっち?と分かる人に聞いてもらっていました。
あと、本人の「ホールが楽器の一部だ」という、意識も大事なのかもなと思います。
◯ホールレッスン
ホールで弾かせる前に、ホールレッスンをやってみてはどうかな?と帰りの新幹線で妄想していました。リハーサルで1,2分弾いたって、どんな感じで弾けば、ホールに向いているかとかわからないですよね。それならいっそ、音の出し方からレッスンしてみるとか。もしくは、演奏家の方にきてもらって、レッスンしてもらうとか。
なんか、夢は膨らみますね。
大賀ホールって、軽井沢の駅からすぐなんですよ。そして、都内でホールを借りるよりは少しお安くなっています。交通費はかかりますが、新幹線に乗れば1時間くらい。本当に近いんです。
そして食いしん坊の私にはうってつけの場所、美味しいお店がたくさん並んでいます。夏にみんなで来て、大賀ホールでレッスンしてもらって、各自好きなところに泊まって、現地集合現地解散なんて、とっても楽しそうじゃないですか?
色々ホールで試したいことがあって、2台持ってる私の楽器、どっちがホール向きかな?ということとか、弦でも、ホール向きとかあるのかな?とか、松脂もホール向きとかあるんじゃないかな?とか。弾く向きは、どの方向がいいのかな?ピアノとバイオリンの位置関係はどんな感じがいいのかな?とか。ピアノの蓋はあけたほうがいいのか?ピアノの蓋の前にたつというのは、どうなんだろう?とか。
まだまだ勉強したいこと、たくさんありますね!
そうそう、今回おじゃました発表会で、ガット弦で、バロック奏法でバッハを弾いていた男子がいました。このホールは、ガット弦も向いているかもしれません。色々試したい!
おまけの写真。さあ、ホールで勉強してみたくなったでしょ?うふふ。
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