第一回修学旅行@二日目 コンサート編
ウィーンフィルはなかなか取れないと言われ、ウィーン交響楽団のコンサートをみんなで予約しました。なかなか取れないけど、それにかけてみるといって3人の生徒が当日券に挑みましたが、見事ゲット。強運の持ち主たちです。
ウィーン市が持つオーケストラだそうで、日曜日の午前11時開演のコンサート盛況です。日本で言う都響みたいな感じでしょうか?私たち夫婦は、前回楽友協会には入れたので、今回はこのコンツェルトハウスにてのコンサートは、行ったことなかったので良かったです。
このホールも素晴らしいです。天井もすばらしいです。なんにも考えないで、チケットの列だけ見て座ってたら結構な前の席になり、こんないい席取ったけ?と思い返し、いや、この日は安い席だったよなあ。もしかして2階じゃ?とか、どたばたしながら着席。
曲目は、ベートーベン作曲コラリオン序曲 バルトーク作曲ピアノ協奏曲3番 ベートーベン作曲 交響曲6番 「田園」 です。指揮はフィリップ・ジョルダン ピアノはフランソワ・フレデリック・ギー です。
3つコンサートに行ったのですが、私はこのコンサートが一番楽しかったです。バルトークのピアノ協奏曲生で初めて聴いたのですが、あっという間で、一瞬たりともつまんないところがなくて、次から次にピアノの音色がキラキラ変わっていくのが、本当にすばらしかったです。そもそもバルトークは、44の二重奏とか、ルーマニア民族舞曲とか、バイオリン・ソナタとか無伴奏とか好きな曲もあるのに、他はあまり聴いたことがない自分にびっくりです。もっと聴きに行こう。
「田園」は、人生で聴いた田園で一番素晴らしかったです。「田園」って、自分でも何回も演奏した曲ですが、なんというか田舎の風景をのんびり表現した曲って勝手に思って、まあ楽しいけど9番みたいな心の葛藤とか、歓喜への心の盛り上がりとか、あんまりない曲だよなと思っていたのですが、そうではないということが分かりました。3楽章とか、びっくりするくらいベートーベンらしかったですし、あの難しいメロディーの掛け合いとか、リレーしていくところとか、びっくりするくらい自然で、しかも上手で、そしてまったく譜面が想像できない演奏で、びっくりしすぎて笑いが出てきました。そして最後は泣けてきました。そうか、やっぱりこの曲でもベートーベンは何かに怒っていて、苦悩していて、何かを変えたくて、でも最後は人生に感謝を捧げているんだなと。
オーケストラの弦の音が、またウィーンフィルとも違ってすごいかっこいい音でした。管楽器の音の出て来るタイミングが絶妙だった。何が違うんだろう。来日することがあったら、絶対に聴きに行きたいです。オケによって音が違うのも面白かったです。
午後は「トリスタンとイゾルデ」時差ボケ真っ只中の時間帯なので、寝るだろうと思っていましたが、3回位ふと気を失いました。(笑)英語の字幕が出るので、それを見たり舞台を見たり大忙し。
これが全席についてます。
CONDUCTOR Mikko Franck
DIRECTOR David McVicar
WITH Stephen Gould, Kwangchul Youn, Petra Lang, Matthias Goerne, Sophie Koch
マルク王の声が素晴らしかったです。お名前見たらアジアの人みたいでした。そしてオーケストラはもちろんウィーンフィルです。私達も初ウィーンフィル!ワーグナーの音がしてました。
練習も覗きに行ってきま〜す。夫がプロも当日練習するんだとか驚いてました。あんなに長いんだから、気になるところがありますよそりゃ。舞台のセットがものすごく綺麗でした。そうかセットごと日本に持ってくる「引っ越し公演」の意味がよくわかりました。セットも大事なんですよね。日本で見たら7万くらいはするチケット。3分の1の値段196ユーロで観ました。人生の限られた時間で、オペラまで見に行く暇ないよって思っていましたが、日本でも通ってみようかな。若い頃は、蝶々夫人とか、トスカとか、カルメン、フィガロの結婚くらいは観ましたが、もういいかなと思っていました。ワーグナー自体はあんまりピントこないので、とりあえずもうちょっと軽めのものから。