2020年合宿終了

2020年2月24日 / 最終更新日 : 2020年2月24日辻有里香

あんさんぶるえこー弦楽合奏教室行事

練習曲目

今年も行ってまいりました！日光霧降高原ペンション「トロールの森」での二泊三日の教室合宿で、弦楽合奏をみっちり三日間練習します。

今年は、親子5組そのうち2組は親子で演奏。ご指導の菊地俊一先生とその奥様、それに教室チェロ講師長山千鶴子先生も参加。総勢24名での合宿となりました。

今年の曲目。

ハイドリッヒ作曲　ハッピーバースデー変奏曲　テーマからドボルザーク風まで

ハイドン作曲　チェロ協奏曲　ハ長調　第1楽章です。

3年後の弦楽合奏発表会に向けて、一年に数曲ずつコツコツと積み上げて行くのが、現在のうちのスタイルです。合宿で二泊三日、まずはこの2曲を勉強してみました。人様にお聞かせするレベルには、まだまだですが、こうやって勉強していけばいいのではという方針をいただき、大変有意義な三日間になりました。

音楽のスタイル・様式感

常日頃から、ヴァイオリンだけじゃなくて「音楽」も勉強してほしいなと思ってレッスンしているのですが、先生は50年前から、そういう「音楽」を学べるレッスンをしてくださっています。

大作曲家の作品を教材にして、聴音、読譜、リズム、音程練習、移調練習、楽曲分析、音楽理論、音楽史などに触れ、音楽家が身につけるべき真の教養を目指す「フォルマシオン」というソルフェージュ教育が最近流行っているそうですが、まさに、音楽史から楽曲分析から、すべてのことがレッスンの中に含まれています。

今回は特に、音楽史上の理解を深めて、弦楽器演奏者が身につけるべき教養が学べるのではと、この2曲を選びました。まさにまさに、「神回」の合宿でした。この素晴らしいレッスンを、生徒全員に受けさせたかったな。

ハッピーバースデー変奏曲は、あの有名な♪ハッピーバースデー　トゥユー　〜のメロディーを、作曲家の有名な曲のパロディーで編曲してあります。

バッハ風（賛美歌モテト風にアレンジ）　ハイドン風（弦楽四重奏「皇帝」第3楽章風」）モーツアルト、ベートーベン、シューマン、ブラームス、ワーグナー、ドボルザークまで。それぞれ元ネタをいつもご一緒してくださる、アマチュアのチェロ弾きさんが全部種明かしをしてくださって、音源も持ってきてくださいました。

もうここから勉強になりますね。この元ネタってどんな曲だろうって、子どもたちが自分で音源を探してYOUTUBEでこっそり聴いてくれたりしたら、すごく嬉しいです。音楽が好きな大人たちが、あの部分と一緒だ〜ってすごい受けてたけど、なんで受けてるんだろう？とか。そこから興味を持ってくれたら嬉しいです。

そして、先生がことあるごとに「ここはハイドンなんだからこういう風に弾くでしょう？」って細かいところまで噛み砕いてご指導してくださり、ワーグナー風では、本当に「ジークフリート牧歌」が聞こえてきて、まだまだながら感動しました。ワーグナーを弾くときは、こういう音を長く、この部分は次へ運ぶように弓のスピードはこう演奏するんだよとか、そういう具体的なことを勉強することができました。ワーグナーもモーツアルトも同じボウイングじゃないはずですし、そこにその作曲家らしさの表現法があるはずですよね。素晴らしいご指導でした。

ハイドンのチェロコンチェルトは、名曲中の名曲。古典派という要素と、ソロの伴奏をどう付けていくかという要素の勉強をしました。縦の線を揃えるだけじゃない伴奏です。古典派が退屈に聞こえてきたら、それは自分が退屈に演奏しているということなんですね。どこまでも、一音一音に気を配り、8小節進むのに30分位かかるペース。笑）ソロ合わせを三日間合宿でできるなんて、なんて贅沢な。普通はオケが出来上がってから、ソリスト様登場なんですが、ずっと付き合っていただきました。千鶴子先生ありがとうございました！

来年は2楽章3楽章もやるかもしれません。3年かければできるかな！